元祖お騒がせセレブ、パリス・ヒルトン(43歳)『ADHDは私のパワー』専門家も認める強みとは?
ビジネスウーマンとしても活躍する世界的セレブのパリス・ヒルトンが、自身の「スーパーパワー」の源は「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」にあると公言し、話題となっている。現在43歳の彼女は、「ADHDが私をユニークな存在にし、強さを与えている」と自信を持って語り、ADHDが単なる「障害」ではなく、クリエイティブでエネルギッシュなライフスタイルの源泉であると考え、それを活かし、生きる力に変えていることを明らかにした。 <写真>元祖お騒がせセレブ、パリス・ヒルトン(43歳)『ADHDは私のパワー』専門家も認める強みとは? ■ADHDを「制限」ではなく「武器」に ADHDは決して珍しいものではなく、アメリカ国立精神衛生研究所によると、米国では成人の約4.4%がADHDの診断を受けていると報告されている。しかし、特に女性や成人においては見過ごされることが多く、診断を受けるのが遅れるケースも少なくない。 パリス・ヒルトンはADHDの診断を受けた当初、彼女は「できないこと」に焦点を当ててしまい、不安を感じていた。しかし、その後、自身のキャリアを振り返り、ADHDがむしろ彼女を人とは違う視点に導き、新しいアイデアを生み出すきっかけとなっていることに気づいた。彼女は、自分のADHDを「スーパーパワー」と呼び、そのエネルギーや創造性が彼女を成功へと導いたと語っている。ADHDを持つ人々は、集中力の欠如や注意散漫といった特徴が強調されがちだが、それはすべてが「弱点」というわけではない。ADHDには多くの利点もあり、そのひとつが、パリスが示す「新しい視点」だ。彼女は、「常識に縛られず、新しいものに対する好奇心が、ビジネスやトレンドにおける成功の鍵となっている」と述べ、これが彼女の特異なクリエイティブなスタイルを支えていると言う。 ■専門家も認めるADHDのプラス面 パリス・ヒルトンだけでなく、専門家たちもADHDの特性には意外な利点があることを指摘している。ADHDを持つ人は、エネルギーに満ち溢れ、クリエイティブな発想が豊富であることが多いという。また、彼らは「ハイパーフォーカス」と呼ばれる強い集中力を発揮できることがあり、特に興味を持った分野や活動に対しては並外れた集中力を示すことが特徴だ。この特性は、パリスのビジネスにも大いに役立ってきた。彼女は「私が情熱を注いだプロジェクトには、誰よりも深く、細部まで没頭できる」と話し、ADHD特有のハイパーフォーカスが、多くの成功のカギであったことを認めている。特に、彼女が展開するブランドやプロジェクトでは、この集中力が大きな役割を果たし、独自のトレンドを作り上げることができたのだ。 ■ADHDと向き合い、日常を工夫する とはいえ、ADHDは複雑であることも事実で、パリス自身も、「時には頭の中であまりにも多くのことが同時に起こり、ストレスを感じることがある」と語っている。それでも彼女は、自分のADHDに適応するために日々の生活を工夫し、タスクを小分けにするなどの方法を採用してきた。「リストを作ったり、オーディオ形式で情報を得たりすることが私には役立っている」と彼女は述べ、これらの工夫が日々の仕事をスムーズに進める秘訣であると語っている。また、ADHDを持つ人にとって、信頼できるチームの存在や、自分のワークスタイルを理解してくれる周囲のサポートが重要だとパリスは強調する。 現在、パリス・ヒルトンは、ADHDに関する啓発活動にも積極的に参加しており、特に女性や子どもたちが自身の特性を理解し、サポートを受けながら生活できるよう支援することに尽力している。 出典:Paris Hilton: ADHD is my ‘superpower’ ― experts agree there are benefitsParis Hilton Shares Why Living with ADHD Is Her ‘Superpower’ Paris Hilton sees ADHD as her 'secret weapon'
山口華恵