【四日市競輪 G3泗水杯争奪戦】新山響平がV 中野を得て負けられない戦い「ホッとした」
四日市競輪の開設73周年記念「泗水杯争奪戦(G3)」は10日、決勝戦が行われ、新山響平(31=青森)が中野慎詞追走から番手捲りを決め、22年競輪祭以来の優勝、5度目の記念Vを飾った。 「赤いパンツ(S級S班のレーサーパンツ)を履いて優勝がなくて恥ずかしかった。2年ぶりでホッとしました。ずっと優勝できず心苦しかった。お待たせしました」。新山は照れくさそうに話した。 自力でも強い新山が、世界で戦う中野を得たのだから、走る前からV確率は高かった。だが、外から見るほど楽な戦いではなかった。「中野君が落ち着いて走ってくれて、これを取りこぼせば次はない」。重圧とも戦い、新山は勝ち切った。 これで賞金ランキングは7位に上昇。グランプリ出場をかけての最後の大一番、G1競輪祭へ向けてグッと弾みがついた。22年競輪祭Vの再現へ、新山の表情が引き締まった。 ◇新山 響平(しんざん・きょうへい)1993年(平5)11月2日生まれ、青森県出身の31歳。107期。15年7月大宮でデビュー。屈指の先行力でビッグレースで活躍。22年競輪祭でG1優勝。通算766戦217勝。1メートル71、76キロ。血液型A。