「控えめに言って最悪!」選手村の“厳しい食事事情”に不満続出! 独選手は苛立ちを隠さず「質と量も良くない」【パリ五輪】
現地時間7月26日に行われた開会式とともに、パリ五輪が本格的に開幕。各競技で熱戦が続く中、多くのアスリートたちにとって拠点になる選手村は小さくない問題を抱えているようだ。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック セーヌ川沿いに建造され、82棟約7200室も配備された今大会の選手村。メガイベントらしく、さまざまな工夫が凝らされたのだが、各国から入村が相次ぐと、実際に利用した選手たちから不満の声が噴出。とりわけ3000人が利用可能となっている食堂で提供される食事は、身体が資本のアスリートたちを悩ませるものになっているようだ。 ドイツの大衆紙『Bild』は、母国代表選手たちの赤裸々な告白を報道。その選手村の模様を伝えたリポート内でホッケー男子代表のクリストファー・リュールは「控えめに言っても食事のレベルは最悪だ」と断言。さらにピーク時にカオスな混雑状況に陥る環境をキッパリと断じている。 「ピーク時には長い時間、人の列に並ばなければいけない。そうするとやっと食事を手にした時には座席も少ない。まったく信じられないよ。それに食事の質も格別に良いわけじゃない」 さらにリュールと同僚のマッツ・グラムブッシュも「基本的にピークタイムは行列ができるから、食べるのにめちゃくちゃ時間がかかる」と率直な感想を吐露。「同じタイミングで来る人が多すぎるし、食事の質と量も良くない。パリという街に不満はない。ただ、不満があるとすれば、やっぱりここ(選手村)の食事だ。あれは競技を控えているアスリートたちが期待するようなものではない」と苛立ちを隠しはしなかった。 選手村の食事水準に関しては対策を取る国も出てきている。英国のオリンピック委員会は、緊急で自前のシェフを派遣。選手たちに村とは別の場所で食事を提供する異例の措置を取っていた。 怒りの声が日々強まっている感がある。果たして、選手村で生じる由々しき問題は大会終了までに解消されるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]