古代日本の「西の都」へ 大宰府の歴史にふれる旅に出よう!/福岡県
歴史や文化に触れる秋――。福岡県内には大宰府政庁跡や大野城跡、水城跡など、日本遺産「古代日本の『西の都』~東アジアとの交流拠点~」を構成する数多くの文化財があります。福岡県や関係自治体でつくる協議会は「秋旅!『西の都』とであう旅」と銘打ち、古代・大宰府を体感するツアーや講座など様々なイベントをPRしています。 【画像】アジアとの国際交流を物語る文化財
国際都市の面影にであう
文化庁が2015年に認定した日本遺産「古代日本の『西の都』」を構成する30の文化財は、福岡県の太宰府市や大野城市、佐賀県の基山町など5市2町に点在しています。 東アジアとの交流の拠点として1300年前、大宰府政庁を中心に栄えた「西の都」。多様な文化、宗教、政治の"交差点"には、迎賓施設や宗教施設、軍事施設が建設され、当時の国際都市の面影は今も残されています。 日本の外交と防衛の先端を担った大宰府跡、玄界灘を望む古代山城・大野城跡、太宰府天満宮とそこで受け継がれてきた神事――。日本遺産を構成するものには、建造物や遺跡のほか、景観や伝統行事も含まれています。
史跡巡りやバス旅など
「秋旅」は、この歴史あるエリアを行楽シーズンに訪ねてもらおうと、2023年から協議会が企画しています。学芸員の話を聞きながら史跡を歩く「歴史深掘りウォーク」、歴史の舞台を巡るバスツアー、展覧会や講座、幻想的なライトアップなど各地で行われるイベントは40件以上。これらの情報をリーフレットにまとめ、各市役所や大宰府展示館、太宰府駅前の観光案内所などで配布しています。
事前に申し込みが必要なイベントは、リーフレットに連絡先を記載しています。担当者は「魅力的なイベントがたくさんあるので、西の都を感じられる秋の旅を楽しんでほしい」と呼びかけています。
読売新聞