39歳で高齢出産して育児ノイローゼ気味だった私を救ってくれた「アメリカのママ友」の話 武内陶子
■どの国のママもみんな初めての子育てで悩む 「うちの子、離乳食にバナナとアボカドしか食べないんだけど大丈夫かしら?(えー? 離乳食にアボカドとか油っぽいもの食べさせていいの?)」とか、「今、一人で寝させる訓練(クライアウトといいます)をしていて、どんなに泣いても放っているんだけど、虐待と間違われて隣の家の人にポリス呼ばれたわ(ひえ~、アメリカ人激しい~)」とか、「シリアルが好きでずーっとチェリオ(小さくて丸い砂糖がついてないシリアル)食べてんだけど大丈夫かなあ?(チェリオ、結構硬いけどのどにつまらないのかしら?)」とか。いや、アメリカのママたちも悩んでいたんですよ。悩みの質は違うものもあったけど(笑)。いやもう、面白くて面白くて、みんなで聞いてみんなで笑って。どの国のママもみんな初めての子育てで悩むんだ~ってわかっただけで、すーっと楽になっちゃうから不思議なもんです。自分の悩みや困りごとは解決されなくてもいいから、誰かに話を聞いてもらうって大事なことなんだなあってわかったの。 その時の経験が衝撃すぎて、私は、いつか子育てママと子どもたちを集めて、そんな「お悩み聞きます会」ができたらいいなあと思っているぐらいです。 さて、その時の娘も先日20歳になりました。あれから20年。相変わらず子育ての悩みは尽きないけれど、今では私の悩みを聞いてくれることも増えました。インスタのやり方を教えてくれたり、「今日のコーディネートいいじゃん!」って褒めてくれたり、なんとなく支えられているなあと感じることも。 さて、今年のクリスマスはちゃんとツリー出さなきゃね! 子どもたちが小さい頃に作った松ぼっくりのオーナメントとか、手描きのサンタさんとか出しながら、まだまだ継続中の悩ましくいとおしい日々を反芻してみたいと思います。 それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
武内陶子