M.クーチャー、もっと早く日没順延にしないことへの抗議か 1人だけホールアウトせず解説者は「意味が分からない」
11日、アーロン・ライ(英)が米男子ツアーのウィンダム選手権(ノースカロライナ州/セッジフィールドCC)で通算18アンダーでツアー初優勝を飾ったが、マット・クーチャー(米)が1ホールを残したため競技自体は終わっていない。 物議を醸しているのはクーチャーがホールアウトしなかったこと。今大会は熱帯暴風雨の影響で第1ラウンドが1日遅れで始まり、この日は全選手が36ホールを回ることに。 最終ラウンドを最終組でプレーしていたクーチャーは、暗くなっていたので18番のティーショットを急いで打ったが、セカンド地点で大会側から続行するかどうかを問われたら「明日プレーする」と言ったのだ。 一方、同組のマックス・グレイセマン(米)、チャド・レイミー(米)は続行を選択し、ホールアウトした。 クーチャーの選択にゴルフチャンネルの解説者、ブランデル・シャンブル氏は、「意味が分からない。だったらなぜ急いでティーショットを打ったんだ?(2打目の準備をしていた前組の)ライがリズムを崩すかもしれなかったのに」と困惑。 最終順位により賞金に差は生まれるが、通算11アンダーとイーグルで上がってもプレーオフシリーズ進出には届かないこの状況で、なぜホールアウトしなかったのか? そのことにクーチャーは「16番でマックスに起こったことを見ただろう。あのホールで日没のホーンが鳴るべきだった。残念だよ、彼が勝てる試合だった。私がプレーをしないことで彼に(ゴルフには)重要な一打があると見せられると思った」。 グレイセマンは14番パー4で「8」、16番パー3で1オン4パットのダボと大崩れの通算16アンダー単独2位。確かに暗かったとはいえ、さすがにそれが原因で崩れたとは言えないだろう。ちなみにクーチャー、レイミーは16番をパーで上がった。 選手たちことを思えばクーチャーの気持ちも理解できるし、スタッフらに負担がかかるため何とか日曜日に終わらせたいという大会側の思いも理解できる。なお、現地中継局のCBSは「放送をする予定はないでしょう」と伝えている。