秋田でクマに襲われ、命を落とした男性の「死の瞬間」…遺体の「第一発見者」は“最期の声”を聞いていた!
なぜか自信満々の警察官たち
午前10時頃には、捜索本部が立ち上がっていました。まだクマが原因だともわからない状況です。現場にはタケノコ目的の人がまだ入っていました。 警察と消防は合計で20名くらい。それぞれ装備を固めていました。半数くらいが捜索をし、残りの半数が待機して各所への連絡などをしていました。交互に捜索をするのです。 上空ではヘリコプターで佐藤さんを探すということでした。薮の生い茂る中、上空からの目視だけでは捜索など、到底できないと思いましたが、警察官は自信を持っていました。 私は佐藤さんの友人だということ、昨日のリュックサックの位置やルートなどを捜索隊に教えようとしましたが、「いいです。襲われる可能性もありますし、我々が探します」と、警察官は相手にしてはくれませんでした。結局その日は捜索終了まで、佐藤さんを見つけることができませんでした。 捜索隊の中には、待機中にタケノコを採って袋に入れている者もいました。ヒマだったのか何なのかわかりませんが、あまり真剣に捜索しているようには見受けられませんでした。佐藤さんを探すのではなく、なんとタケノコを探していたのです。
警察はどこをどう捜索していたのか?
私は警察官から止められていますので、山には入れません。ただ、ジッと我慢して待機していました。その日の夕方、午後3時まで捜索隊はあたりを探したようですが、佐藤さんを見つけることはできませんでした。 警察官は佐藤さんの奥さんに対し、「次の日は雨なので捜索できない場合もあります。どうしますか?」と、捜索を続けるかどうか考えてくださいと言いました。 そしてその後、事態はまさかの展開を迎える。捜索の最中にクマが出没し警官二人に対して襲いかかってきたのだ――。 つづく記事『クマの攻撃で鼻が半分取れ、「顔中血まみれ」の警察官が「助けてください」と…秋田でクマに襲われ死亡した男性の「壮絶すぎる捜索現場」』では、阿鼻叫喚を極めた山中の様子を詳しくお伝えします。
野田 洋人
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