勝ち方を知っている立浪新監督 現時点でチームを変えられると思う。一方、阪神はCSファースト敗退 2021年は不完全燃焼で終わったよ【岡田彰布のそらそうよ】
野球を勉強している新監督
立浪新監督は、勝つことを知っている指揮官だけにチームを強くしていくとは思うが、その前に外国人の補強で大砲を獲りたいよな[写真=石井愛子、BBM]
さあクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージが始まった。そこで見た新時代突入の光景。セ・リーグがヤクルトの奥川(奥川恭伸)、パ・リーグはオリックスの山本(山本由伸)。2人の若者がいきなりやってくれた。ともに完封勝利を飾り、歴史に名を刻んだ。 キャリアより勢いか。大役にも臆せず、自分の持つ力をすべて出し切った圧巻のピッチングに、球界新時代の到来を感じた。 でも今週号では、まず他球団の新体制について書いていく。「中日を特集します。新監督でチームは変わりますか?」。担当のS君から連絡があった。オレのアンサーは「YES!」。あくまで現時点での見方だが、来季のセ・リーグ最注目チームは中日。これは間違いない。 立浪(立浪和義)新監督とは年齢が大きく離れているけど、オレが現役時代、同じスポーツメーカーのアドバイザーだったという縁がある。オフにそのメーカーのイベントで会い、話をすることがあった。印象といえば、いわゆる実戦派という感じ。彼のプレースタイル同様に、野球のことを勉強しているな……と思った。 今回の監督就任。中日にとっては巻き返しへの切り札投入といったところやろな。2004年から5年間、常にしのぎを削った中日には、強いという印象しか残っていない。立浪監督がどう立て直し、強い中日をよみがえらせるか。興味は尽きない。 現役時代、内野手だったから、難しいとされる投手の交代機も、キッチリと判断できると思う。守っていて、投手の変化は伝わってくるし・・・
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週刊ベースボール