<チ。-地球の運動について->OPはサカナクション 2年ぶり新曲で初のテレビアニメ主題歌 山口一郎コメントも
「第26回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞に選ばれたことも話題の魚豊さんのマンガが原作のテレビアニメ「チ。-地球の運動について-」で、バンド「サカナクション」がオープニングテーマ(OP)を手がけることが分かった。同バンドがテレビアニメの主題歌を手がけるのは初めて。 【写真特集】アニメ「チ。」 地動説の命と信念を懸ける! 話題のビジュアル
「サカナクション」は2022年から活動を休止しており、今年4月に活動を再開した。OPは約2年ぶりの新曲となる。ボーカルの山口一郎さんは、作品の印象について「事前知識が全くない状態で作品を読めたので、純粋にとても楽しめました。史実と思われる部分とフィクションとがギリギリのところで混ざり合いながら、どこまで読み進めても論理的にまったく隙(すき)が生じない。その中に人間のもつ熱さが混在する、すごいバランス感覚の上に成立している作品だと思いました」と語っている。
OPについては「原作の持つテーマを分かりやすく、具体的に音楽にするのではなく、いかに抽象的で説得力のあるものにするかということに重点をおいて制作しました。2年間活動休止をしていて久しぶりの新曲にもかかわらず、この『チ。-地球の運動について-』という作品で、初めてテレビアニメの主題歌を担当させていただけたこと。そして何よりこの素晴らしい作品に携われたことはバンドにとってはとても光栄なことです。僕たちのこの思いがリスナーの皆さんにも伝わるといいなと思っております」と話している。
同作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で2020~2022年に連載された。15世紀のヨーロッパを舞台に、異端思想の地動説を命がけで研究する人々の姿が描かれた。神童・ラファウは、周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言も、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。ある日、ラファウは、宇宙に関する衝撃的な“ある仮説”を研究する謎めいた学者・フベルトと出会う……というストーリー。
アニメは、「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。坂本真綾さんが飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ、津田健次郎さんが異端審査官のノヴァク、速水奨さんが謎の学者・フベルトをそれぞれ演じる。NHK総合で10月から毎週土曜午後11時45分に放送される。