タクシー乗客の女性に「これ飲みな」…睡眠薬を飲ませ現金を奪った疑いで運転手逮捕
乗客に睡眠薬を飲ませて現金を奪ったとして、警視庁は30日、東京都江戸川区、タクシー運転手の男(53)を昏睡(こんすい)強盗容疑で逮捕したと発表した。逮捕は29日。
発表によると、男は8月20日午前8時~午後0時40分頃、都内でタクシーを運転中、客の10歳代の女性に睡眠薬を飲ませて眠らせた上、現金約4万円とキーケース(時価1000円相当)を奪った疑い。容疑を否認している。
女性は知人と飲酒後に一人で渋谷区内から乗車。男から「気分が悪そうだね。これ飲みな」と渡された水と錠剤を飲んだという。男は女性を乗せたまま4時間以上、タクシーを走らせていた。
同日午後2時頃、渋谷区内の駐車場で寝ていた女性を通行人が見つけて110番。搬送先の病院での検査で、女性の尿から睡眠薬の成分が検出された。
車内のドライブレコーダーから記録用のSDカードがなくなっており、警視庁は男が抜き取った可能性があるとみている。