知名度ぶっちのローカル路線バス旅……高い露出度の半面やる人が少ないのは「不安」のせいなのか!?
■出口のない不安
まず、鉄道旅にはないけれど、路線バス旅には付きまとうものがある。出口のない不安だ。不思議なことに鉄のレールで繋がっている乗り物は、駅にさえ辿り着けば運行ダイヤに関係なく…… ……「あぁ助かった、これで抜け出せるわ」と、果てしない迷路を彷徨っている時に、出口へと続く活路への扉を開いたような心理的安心感をもたらしてくれる。 ところが道路にはそれがない。バス停に着いても、この道は自分が行きたい先まで続いていないんじゃないか?とか、本当にここバス来るの?とか、どうしても懐疑的になってしまう。 もちろんちゃんとバスは来るにせよ、バスの車両を目視するまでハラハラしっぱなしになるのは経験上事実。こればかりは気持ちの問題、「そんなの平気平気!!」と前向きに考えて解消させるしかない。
■出すものを出せない不安
もう一つの不安がトイレの問題。行く/行かないにせよ、移動中にトイレがないと猛烈な不安に襲われる人は一定数いるようで、実際「トイレないから長い時間バス乗れないんだよね」と言っていた人に会ったことがある。 ローカル区間を走る列車なら、今はトイレが付きが標準で、もし最大のピンチを迎えても対処は可能。一方で大抵の路線バスはトイレなし車両での運転であり、距離を稼ぐローカルバスなら所要時間も長め。不安になっても致し方ない。 とはいえローカル路線バスの場合、途中でトイレ休憩を挟んだり、始発/終点にトイレがある場所がかなり多いので、実際のところはそこまで身構えなくても大丈夫。 筆者も割と不安になるクチながら、ここ15年くらいの間に国内外合わせて137回旅に出て、本当に困ったことはノロ牡蠣にやられた時を除けば一度もない。 あまり緊張すると却ってトイレのお世話になる確率が上がるので、肩肘張らずにリラックスするのがコツか。それとバスに乗る数時間前に酒や茶を飲みまくったり、辛い物を食べすぎたりしないのも成功へのカギ。