柔道・阿部兄妹、28年のロス五輪へ 一二三「兄妹で頂点に」詩「金メダルを獲りに行く」
柔道男子66キロ級の阿部一二三(27)、女子52キロ級の詩(24=ともにパーク24)兄妹が15日、大阪市内のホテルで行われたパリ五輪祝勝会に出席した。 今夏のパリ五輪では一二三は連覇を達成。詩は個人戦では2回戦で敗れたものの、混合団体で銀メダル獲得に貢献した。この日は、日本代表の鈴木桂治監督ら約450人が参加。祝勝会では、激励の言葉や花束などを受け取り、兄妹そろって「凄いうれしいし、頑張れる力になっている」と感謝した。 詩は、パリでの悔しさを胸に「勝つまで諦めません。ロス五輪で金メダルを獲りに行きます」と力強く宣言。一二三も「やっぱり兄妹で頂点に立ちたい。団体戦でも金メダルを目指していきたい」と28年のロス五輪を見据えた。 報道陣から今年の漢字を問われると、一二三は「覇」の字を挙げた。パリ五輪で目標としていた連覇を飾り、「ここがないと3連覇に繋がらないっていう思いでパリ五輪に挑んだので。僕自身は次のロス五輪で兄妹で必ず金メダルを獲るっていう気持ち。兄妹でって凄い大変だなと今年は思ったけど、また2人で一緒の夢を追いかけて頑張っていきたい」と語った。 詩は「めっちゃ難しい。漢字一文字では思いつかないんですけど…」と悩みながらも、「感謝」という言葉で一年を表現。「本当に色んなことがあって、それでも周りの人の素晴らしさに感謝した年だった。負けよりも色んなものを得た一年だったかなと思います」と振り返った。