中国若手がまた躍動、世界96位ブー 番狂わせで8強<男子テニス>
チャイナ・オープン
男子テニスのチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)は29日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク96位のブー・ユンチャオケテ(中国)が第6シードのL・ムセッティ(イタリア)を6-2, 6-4のストレートで破る番狂わせを起こしベスト8進出を果たした。 【錦織圭vsルーネ 1ポイント速報】 現在22歳のブーは2022年から本格的にプロの大会に参戦。今季は世界ランク171位でスタートすると、5月には一時239位まで世界ランクを落としたが、そこから徐々にポイントを積み重ねていき、自身2度目のツアー大会となった今月の杭州オープン(中国/杭州、ハード、ATP250)でベスト4に進出したことで世界ランクトップ100入りを達成。現在の96位が自己最高位となっている。 そして自身3度目のツアー大会出場となった今大会では1回戦で世界ランク52位のシャン・ジュンチェン(中国)を破り2回戦に駒を進めた。 世界ランク18位のムセッティとの顔合わせとなった2回戦、ブーはファーストサービス時に79パーセントの確率でポイントを獲得し相手のブレークを2度に抑えると、リターンゲームでは5度のブレークに成功。ブーは試合を通してアンフォーストエラーをわずか7本に抑える安定したプレーで勝利し、ATP500の大会初出場で8強入りを決めた。 同大会で中国人選手が準々決勝に進出するのは2012年のザン・ゼー(中国)以来、史上2人目の快挙となった。 ブーは準々決勝で第4シードのA・ルブレフと世界ランク64位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)のどちらかと対戦する。 今月はブーの他に、成都オープン(中国/成都、ハード、ATP250)では19歳のシャンが優勝、杭州オープンでは27歳で世界ランク41位のジャン・ジジェン(中国)が準優勝を果たしており中国勢の活躍が目立っている。
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