幼い娘3人殺害 思い悩んだ母親は「心理的孤独」だったか 懲役23年の判決をどう見た?「産後うつ」乗り越えた2児の母に聞く【チャント!解説】
(上条さん) 令和の育児環境は、とても違うので自分の育児経験を一旦横に置いていただいて、娘や息子が今育児をしているのであれば、本人が今何を困っているのか、どんなサポートが欲しいのかというのを、一対一で向き合って聞くことだと(思います)。 (若狭キャスター) 第三の大人、自治体も含めて周囲に必要なのは、どんなことでしょうか? (上条さん) 核家族で育児をするというのがスタンダードになっているので、お父さんやお母さんが育児を休憩する時間が取りづらいんですね。 自治体や民間の預かりのサポート等もありますけれども、親を休ませる時間を確保するために第三の大人の手を積極的に活用していくことが重要です。 ■一時保育、一時預かりのシステムは”予約争奪戦”だと聞くが (若狭キャスター) 一時保育、一時預かりのシステムも自治体にあるんですけれど、なかなか抽選に当たらないと苦しんでいる方も大勢いるんですよね。 (上条さん) 本当に予約争奪戦だという声を現場でも聞きますね。 (若狭キャスター) ひょっとして苦しみながら、辛い思いをしながら子育てをしているお母さんもいるかもしれないと思うと、救えるような世の中になればいいと思いますし、結婚する前の段階あるいは子供を授かる前の段階で、育児とはこういうものだということを男性側もしっかり学ばないといけないなと思いますね。 (上条さん) 育児は周囲が一緒にやっていくものだと学ぶ機会というのが、オムツ替えや沐浴という赤ちゃんの世話を学んで親になるというのが今の日本のスタンダードなんですけれど、私達は妊娠中の出産準備というところで、本人や周囲の基本姿勢・意識を時代に沿った形で必要な要素を学んでいただく活動をしているんですけれど、それを国を挙げてやっていく必要があるかなと思います。 CBCテレビ「チャント!」2024年6月11日放送より
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