東洋医学で見る、寝苦しい夜を熟睡に導く「食材」 下痢がち、雨の日がだるい人に有効な朝食とは
人生100年時代といわれる今、これからは「生活習慣」だけではなく、内臓を鍛え、巡らせる「臓活習慣」が必要です。 女優・モデル・アスリートが心底信頼している尹生花さんの知識が詰まった、初めての健康エッセイ『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる!』から、今すぐ生活に取り入れられ、健康に生きるためのヒントをご紹介します。 【イラストで見る】冷えを感じたらすぐにあたためる場所 ■夜11時ごろには布団に入る わたしたちのからだを構成する「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」には、それぞれの臓腑がもっとも活発に働く時間帯が存在し、その時間に合わせた生活が大事です。
なかでも、とくに意識しておきたいことの1つは、夜11時ごろの就寝。遅くとも、日付が変わるころまでには眠ることです。 夜11時から深夜1時は、「胆(たん)」の新陳代謝がもっとも盛んになる時間帯です。胆は、消化に直接かかわる胆汁(たんじゅう)を生成、貯蔵、排泄するところ。 この時間帯にしっかり寝ていると、翌日の目覚めも良く、頭もすっきりします。少なくともこの時間には布団に入って横になりましょう。 そして、血(けつ)を貯蔵する「肝(かん)」の時間である午前1時から3時のあいだには、すでに熟睡していることが大切。この時間帯には、血が貯蔵され、肝の細胞自体も修復されるので、熟睡することで肝をしっかり休ませなければなりません。
これは東洋医学的な観点だけではなく、わたしのこれまでの経験上、実際にこの時間帯にしっかり眠っている人は、肌ツヤもよく、活動的です。 一方で、覇気(はき)がなく、「胆」や「肝」が弱っている人は、せっかく寝ようと思っても、なかなか寝つけないという悪循環も。そんなときは、横になるだけでも血が肝に戻っていきますから、あせらず布団に入りましょう。 紙の本を読むのもいいですね。ただしそこで目に刺激の強いスマートフォンなどを見てしまうと、ますます眠れなくなります。