東洋医学で見る、寝苦しい夜を熟睡に導く「食材」 下痢がち、雨の日がだるい人に有効な朝食とは
深夜の11時から3時は 「胆」や「肝」をしっかり 休めるための時間 ■「冷え」を感じたら放置しない わたしは、たとえ真夏でも、氷を入れた冷たい飲み物は飲みません。 これは、朝食にスムージーなどをおすすめしない理由と同じで、内臓を冷やしてしまう恐れがあるためです。 実際に、施術においても、本人の自覚はなくとも、からだを触るとかなり冷えている、というケースは多く見られます。もちろん体質にもよりますが、かなりの確率で、ストレスや乱れた生活習慣などにより、現代人は冷えているということを、認識してほしいのです。
「冷え」は免疫を低下させ、内臓の機能を弱めてしまう、とても恐ろしい症状です。慢性的な症状だからと、見過ごすのはやめましょう。したがって、臓活において大切なのは、からだの「冷え」を感じたら、そのまま放置しない、ということ。 白湯を飲む、湯たんぽを使う、自然の太陽光を浴びてからだをあたためる、などができれば良いのですが、素早く対処するという点においては、市販のカイロを使うのも良いでしょう。 その際、腰のうしろ側、尾てい骨の上あたりにある「仙骨(せんこつ)」のあたり、あるいは、おへその真裏にある「命門(めいもん)」というツボのあたりを意識して、あたためてみてください。
また、足の裏に貼るカイロなどを使って、「湧泉(ゆうせん)」というツボのあたりをあたためるのもおすすめです。 その上で、自宅に帰ったら、入浴や足湯などで、もう一度、しっかりからだを芯からあたためるよう、心がけましょう。 冷えている自覚がない、または いつものことだと見過ごしてしまう それが「冷え」の怖いところ ■夏場の睡眠の質向上に必要な「食材」 寝苦しい夏場の睡眠対策についても、お話ししておきたいと思います。
夏場におすすめなのは、夕食に、からだの熱を冷ます力のある、夏野菜を取り入れること。これは、夏場に睡眠の質が下がる大きな理由の1つに、からだや頭に熱がこもっていることが考えられるためです。 つまり、夕食時に、あらかじめからだの熱を冷ましておくことで、スムーズに就寝できる可能性があるというわけです。 具体的には、冬瓜、トマト、きゅうりなど。お豆腐などもいいですし、食後にスイカなどの果物を、少しだけ食べるのもおすすめです。