紅葉×絶景 観光客殺到の日光 バス「5分が60分」大混雑の3連休 迷惑駐車も
紅葉の名所・栃木県の「日光」。歩道にはみ出すほど、人であふれている状況です。普段はバスに乗ると5分で行ける場所が、60分かかるほど混雑しています。 【画像】絶景スポット→渋滞スポット?バスより歩いた方が早い 疲れを忘れる“自然のアート”に外国人観光客も絶賛
■「八丁出島」唯一無二の美しい光景は“自然のアート”
赤や黄色に染まった木々が山肌を彩る栃木県・日光。日本有数の紅葉スポットは例年より5日ほど遅れて見頃を迎え、すっかり秋の装いに変わりました。 色鮮やかな紅葉と雄大な滝との競演が楽しめる日本三名瀑の一つ「華厳の滝」。落差97メートルを轟音を響かせ流れ落ちた水は日の光を浴びて虹となり、この時期しか見られない紅葉とのコラボレーションが楽しめます。 観瀑台は滝が見えなくなるほどの人でにぎわっています。 奈良からの観光客 「やっぱり、これだけ景色がきれいだと心が癒やされる。いつまでも居られるなと」 中禅寺湖の湖畔の木々は見事に色付き、訪れた人を魅了します。 なかでも紅葉の名所として知られるのが「八丁出島」。湖に突き出た半島全体を赤や黄色の色とりどりの紅葉が覆い、青い湖面に見事なモザイク模様を浮かび上がらせます。その唯一無二の美しい光景は、まさに“自然のアート”です。 埼玉からの観光客 「最高ですね」 「日光は紅葉の頃すごく混むのでなかなか来なかった。今年は思い切って来て良かったです。大成功です」 中禅寺湖のもみじ狩りは湖面からも楽しめるため、遊覧船乗り場には大行列。 観光客のお目当ては、屋上デッキから眺める紅葉。 東京からの観光客 「今までで一番すごいです。色が赤、黄色、緑で入り混じっていてめちゃくちゃきれいです」 「きれいです。寒いですけど来て良かったです」
■いろは坂で衝撃の渋滞 迷惑駐車も
待ちに待った絶景と3連休が重なり、至るところで大混雑となりました。 日光の市街地と奥日光を結ぶ「いろは坂」。色とりどりの紅葉を眺めながらのドライブが楽しめる“絶景スポット”ですが、この時期は観光客が集中するため、全国屈指の“渋滞スポット”としても知られています。 渋滞を見越して午前4時半に都内を出発したスタッフも渋滞につかまってしまいました。 渋滞から20分、ようやく駐車場に到着。しかし午前7時すぎ、すでにチケット売り場とロープウェイ乗り場には長蛇の列ができています。 駐車場は開門、数分後には満車。ただ、後続車はどんどん押し寄せてきます。 本来、駐車スペースでない場所に勝手に駐車する車も見られました。 バスのドライバー 「すみません。バス停、お客様がお降りになります。車は動かないで下さい。バス停に車を止めとかないで下さい」 駐車場の空きを待つ車が、バスの停留所に止まっています。 日光で一泊し、朝6時に宿を出たという女性はこう話します。 横浜からの観光客 「もう渋滞していたので」 「(Q.結構、渋滞していた?)していました」 「(Q.結構、時間かかった?)40分くらいの予定が1時間半くらいかかりました。(渋滞が)思った以上」 行列の先に広がる黄色やオレンジ、赤に色付いた紅葉。 ゴンドラの窓越しに間近に見える景色は、渋滞の疲れを忘れさせるほど。 ロープウェイの頂上、展望台から望めるのは中禅寺湖。そして中禅寺湖から流れ落ちる華厳の滝など、奥日光の雄大な自然です。 アメリカから日本の紅葉を目的に来たカップルは、展望台からの景色に感激していました。 アメリカからの観光客 「気に入ったわ。大好き。山々に囲まれた湖と滝を入れたところ。1枚の写真に全部が収まっているのは見たことがないわ」 「アメリカには似たような湖があるけど、一度に湖と紅葉、そして滝が見られる場所はない」