テスラ、欧州で地歩失う-4月販売が15カ月ぶり低水準
(ブルームバーグ): 電気自動車メーカー、米テスラは欧州でさえない4-6月(第2四半期)のスタートを切った。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1-3月(第2四半期)に比べ大きく改善するとの見通しを示していた。
欧州自動車工業会(ACEA)の22日の発表によると、テスラの4月の新車登録台数はわずか1万3951台で前年同月比2.3%減となり、2023年1月以降の最低を記録した。バッテリー電気自動車の販売台数が14%増となった業界全体の動向に逆行した。
テスラは上海工場からの4月出荷台数も減少した。
マスク氏は4月23日、紅海での海運混乱やドイツのスポーツタイプ多目的車(SUV)工場付近の送電線で発生した放火の疑いのある火災など、第1四半期の生産に影響を与えた幾つかの問題から立ち直る見込みだと投資家に語っていた。
「第2四半期はずっと良くなると思う」とマスク氏はテスラの第1四半期決算説明会で語った。
ドイツやスウェーデンを含む各国はここ数カ月でEV補助金を打ち切ったり、縮小したりしており、欧州の販売に水を差している。欧州最大の自動車市場であるドイツでは、ほとんどのブランドがインセンティブ引き下げに苦戦しているが、テスラの先月のEV登録台数は32%減とほぼ横ばいだった業界全体を下回った。
英国でのテスラの4月登録台数は25%減。1-4月では14%落ち込んでいる。
原題:Tesla Loses Ground in Europe as Sales Fall to 15-Month Low (1)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Stefan Nicola