モウリーニョのチームに忍び寄る“3シーズン目のシンドローム”
抱えきれないトラブルに見舞われているかのようだ。
レスターとのプレミア開幕戦に勝利しても、ほとんど笑顔は見せずに憮然としたこの表情。モウリーニョからは覇気が感じられない。(C)Getty Images
プレシーズン中のユナイテッド周辺から聞こえてきたのはネガティブな雑音ばかりだった。モウリーニョのチームが結果を残せなくなる“3シーズン目の症候群”がただの作り話だと証明するには、何が必要なのだろうか。(文:オリバー・ケイ・訳:井川洋一 2018年8月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― ジョゼ・モウリーニョが「3シーズン目のシンドローム」について、ある記者から尋ねられたのは2015年の終盤だった。監督3シーズン目は結果を残せなくなるという、例の〝症候群〞についてだ。 その当時、チェルシーでトラブルに満ちた第2次政権の末期を過ごしていたポルトガル人指揮官は、苛立ちながらこう返答している。 「私はポルトで3シーズン目を過ごしていない。インテルでも3シーズン目はなかった。チェルシーで初めて
本文:5,126文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。