「スケールがまるで映画!」満場一致の2024秋ドラマ1位は?実力派ぞろいの作品を座談会で徹底討論
1人2役を演じる神木隆之介や、得体の知れない女性になりきる趣里など演技力が光る、実力派ぞろいの秋ドラマ。本誌ドラマウオッチャーたちが、女性にオススメの作品を徹底討論します! 【写真あり】得体の知れない弁護士趣里に引き込まれる『モンスター』 30代編集N(以下、N):毎年、豊作だといわれる秋ドラマ。本誌がWebで行った「初回が面白かったドラマ」のアンケート調査では、1位が日曜劇場の『海に眠るダイヤモンド』、2位が『民王R』、3位が『モンスター』という結果でした。まず、この3作はいかがですか? 30代記者S(以下、S):『海に眠るダイヤモンド』は、日曜劇場のなかでもいちばん好きかもしれないです。神木隆之介が演じる主人公の鉄平が同年代で、若者たちが恋に、人生に思い悩む姿を描く群像劇なので気持ちを入れて見られますね。人間ドラマ好きには◎。 50代記者H(以下、H):圧巻なのは、’50年代の長崎県の端島(軍艦島)を再現しているところです。当時の島民の暮らしぶりもすごく生活感があってリアルだし、炭鉱員の仕事のシーンも臨場感があって引き込まれました。スケール感があって映画みたい。 N:また、現代パートにも注目しています。鉄平と同じ顔をしたホストの玲央は、鉄平の孫なのか、宮本信子が演じる謎の女性はいったい誰なのか。過去の恋模様もいろいろ変化してきて、気になるところです。 S:神木隆之介の、気力のないホストもハマっていて、こういう役もうまいんだなあって感心しました。 H:打って変わって『民王R』は、ただただおかしい。入れ替わる対象が全国民って、すごいチャレンジですよ。総理大臣役の遠藤憲一が、あのちゃん演じる秘書や5歳児と入れ替わったときの演技がもう最高! S:あと、お笑いの要素だけでなく、現実の政治が問題ずくめで笑えないところをきちんと風刺しているところがいいと思います。いちばん刺さったのは、溝端淳平が演じる“永田町のプリンス”。あれって、あの人だよね!? って(笑)。 N:闇バイトを取り上げたり、アメリカの大統領から武器を買えって迫られたり。日本が抱えている問題をエンタメで見せてくれている感じがいいですね。 H:『モンスター』は、型破りな弁護士を演じる趣里の演技が好きです。朝ドラのイメージが強いけれど、こういう得体の知れない女性がとても似合う。