「スケールがまるで映画!」満場一致の2024秋ドラマ1位は?実力派ぞろいの作品を座談会で徹底討論
S:扱う事件が自殺教唆、著作権問題、精子提供、と独特ですよね。事件の裏を探るために趣里がアイドルに扮したりするのも面白いし、事件の解決方法には、普通の弁護士ドラマにない新鮮さがあります。 N:私は、柳楽優弥と坂東龍汰が兄弟を演じている『ライオンの隠れ家』が好きですね。自閉スペクトラム症の弟を演じる坂東龍汰は、1カ月間まったく仕事を入れずに準備をしたそうで、役をものにしていますね。 H:それに、柳楽優弥の穏やかな雰囲気もいいですよ。ライオンを演じる子役の佐藤大空くんも演技が上手。 S:3人の、あの空間をずっと見ていたいけれど、謎の男が現れたり、死んだと思っていた母親が生きていたり? サスペンス要素とどう絡み合っていくのか、この先の展開がドキドキです! H:『嘘解きレトリック』は、月9っぽくないところが逆に新鮮でいいですね。主演の鈴鹿央士と松本穂香がレトロモダンな世界観にとても似合っているし。 N:2人ともかわいらしいですよね。貧乏探偵とウソを聞き分ける能力を持つ助手という異色のバディものですが、見ていて温かい気持ちになれる物語です。 H:バディといえば、中井貴一と岡田将生の『ザ・トラベルナース』も帰ってきました。関係が深まった2人の掛け合いも軽妙だし、ナース役の安達祐実や野呂佳代などの演技もナチュラルでいいよね。 S:どんどんシリーズ化しそうな気がします。 N:テンポがいいし、週の後半でも軽快に見られる感じが、木曜9時という時間帯にピッタリですね。また、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』の反町隆史と杉野遥亮は、昭和の人情派刑事と令和の合理的な刑事、と凸凹コンビを演じています。迷宮入りの事件を再捜査する話かと思いきや、意外な展開で驚きました。 H:本当、再捜査するために、証拠を捏造しちゃう!? って感じ。しかも、反町隆史だけでなく、元妻で科捜研職員役の観月ありさまで協力しているなんて(笑)。 S:ビジュアルのいい2人だから、ブロマンス的なものを期待していたんですよ。そろそろ打ち解けてきたと思うので、もっと絡んでほしいなあ(笑)。 N:捜査つながりでいくと、『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』は、元警察官の兄と天才ホワイトハッカーの妹が、特殊詐欺グループに潜入する話で、バレたら、ジ・エンドという展開が見応えありますね。 S:制作陣が『大病院占拠』『新空港占拠』シリーズのスタッフなので、制限時間が迫る緊張感とか、どんでん返し感の面白さは共通していますよね。 H:今期は注目のイケメンはいますか? S:私は、『あのクズを殴ってやりたいんだ』の玉森裕太がイチ押しです。かなり本格的にボクシングの練習をしたようで、見た目にもずいぶん絞りましたよね。やっぱりかっこいいなあ、奇麗だなって眼福です。