「スケールがまるで映画!」満場一致の2024秋ドラマ1位は?実力派ぞろいの作品を座談会で徹底討論
H:主人公の奈緒は、結婚式当日に彼氏に逃げられたのに、玉森裕太に出会ってすぐ、「運命の人だ!」と思っちゃうところがダメだよね。だからだまされるの! N:松本若菜主演の『わたしの宝物』は、田中圭が夫役で、Snow Manの深澤辰哉が幼なじみ役。ドロドロ系の重ため恋愛ドラマです。 H:最初は田中圭がモラハラ夫だったから、松本若菜が演じる妻のほうに肩入れして見ていたんですよ。でも、夫が急にいい人になっちゃったから、今度は夫がかわいそうに思えてくるよね。 S:世の中の夫婦も、子供がいないときは冷め切っていても、子供ができた途端に変わることもあるのかなって。意外にリアルなんじゃない? と思いました。 H:展開がものすごく早いから、もう深澤辰哉と再会しちゃって。夫に、自分の子じゃないって、いつバレちゃうんだろうってハラハラドキドキだよね。 N:最後は、菜々緒主演の『無能の鷹』ですね。お仕事ドラマって、熱血バリバリ系、もしくは『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)のように割り切り系主人公が多くて。どちらも極端で共感しづらかったけれど、『無能の鷹』は、ゆるい空気感が見ていて心地いい。 S:菜々緒は、バリキャリっぽい見た目とポンコツな中身とのギャップが面白くて、めっちゃ好きです。仕事できなさすぎるけど、なんだか憎めない(笑)。 N:ポンコツだけど卑屈にならない鷹野を見ていると、小さいことでクヨクヨ悩まなくてもいいか! と思えるんですよね。 H:脚本が根本ノンジで、NHKの朝ドラ『おむすび』の方なんですよ。鳥の名前と登場人物のキャラが合っているのがすごいなあって。鶸田役の塩野瑛久は、ビジュアルはキレキレなのに、気弱なキャラクターが意外にハマってて。 S:本当、登場人物の一人ひとりに共感できるところがあって、善人もいないけれど、根っからの悪人もいない、みたいなリアルさがすごく好きです。 ■本誌記者のBEST3 【50代記者H】 1位『海に眠るダイヤモンド』 2位『ライオンの隠れ家』 3位『わたしの宝物』 【30代記者S】 1位『海に眠るダイヤモンド』 2位『無能の鷹』 3位『民王R』 【30代編集N】 1位『海に眠るダイヤモンド』 2位『モンスター』 3位『ザ・トラベルナース』
「女性自身」2024年11月26日号