【バレー】姉妹で春高出場の東九州龍谷・忠願寺風來「妹には来年も再来年もここに戻り、絶対日本一になってほしい」、莉桜「自分が3年生になる頃には秋本美空選手を超えられるように」
7日に行われた春高バレー3日目、Astemoリヴァーレ茨城に内定している忠願寺風來(かえら/3年)、アンダーカテゴリー日本代表でも活躍した莉桜(りおん/1年)姉妹の出場が話題となった女子の東九州龍谷(大分)は、3回戦でクインシーズ刈谷内定の北川美桜を擁する松山東雲(愛媛)をストレート(25-22、25-18)で下し、準々決勝に進出。同日にダブルヘッダーで行われた準々決勝はロンドン五輪銅メダリストの大友愛さんを母に持ち、自身もフル代表に登録経験のある秋本美空(3年)が主将を務める共栄学園(東京)と対戦し、ストレート(21-25、15-25)で敗れ、コートを去った。 忠願寺姉妹は試合後に抱き合って号泣。妹の莉桜は「秋本さんは対戦してみてすごい選手だと感じた。相手は3年生だから、今は経験もパワーも高さもまだかなわないけれど、自分が3年生になった時に超えたいという思いが強くなった」と前を向いた。姉の風來は「エースだと言われ続けるのは苦しいこともあると思うけれど、今日の悔しさを絶対に忘れずに、来年も再来年もここに戻ってきて、絶対に日本一になってほしい」と妹への思いを語った。また、SVリーガーになるにあたり、「身長がミドルブロッカーとしては低いので(178cm)、それをカバーできるプレーを磨くことはもちろん、観る人に応援したいなと思ってもらえるような人間力も身につけていきたい」と抱負も話した。
姉妹は父の貴博さんが三好循環器科EKG大分(後の大分三好ヴァイセアドラー。2024年に休部)でプレーしていた元Vリーガー、従兄には日本製鉄堺ブレイザーズのアウトサイドヒッター・髙野直哉もいるサラブレッド(髙野は母方の叔父である貴博さんの影響でバレーボールを始めている)。姉妹で日本一を目指した春高はベスト8という結果に終わったが、風來のSVリーガーとしての今後や、莉桜のこれからの高校バレーやアンダーカテゴリー代表での活躍にも大いに期待したい。
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