米百貨店「ノードストローム」に創業家が買収提案 想定買収総額は約5500億円
アメリカの百貨店チェーン「ノードストローム(Nordstrom)」が、創業家であるノードストローム家から1株あたり現金23ドルで発行済み株式を全て買収する提案を受けたことを9月4日に公表した。海外メディアは、想定買収額は38億ドル(約5500億円)になると報じている。
提案は、創業者 ジョン・ノードストロム(John Nordstrom)のひ孫であるエリック・ノードストロム(Erik Nordstrom)とピート・ノードストロム(Pete Nordstrom)が提示。他の全株主から全ての発行済み株式を取得することにより、同社の非公開化を計画している。なお同社は、同提案を慎重に検討し、最善の利益となる行動方針を決定するとしている。 海外メディアによると、エリックとピートは2022年に他の創業家メンバーと、メキシコの百貨店チェーン エル プエルト デ リバプール(El Puerto de Liverpool SAB de CV)と組み、同社株式の計10%弱を取得。買収完了後の出資比率は創業家が50.1%、リバプールが49.9%となる計画だという。