本日「第2次石破内閣」発足へ 当面の政局と金融市場の焦点【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
経済対策、予算、税制改革に減税反映なら市場に景気浮揚期待、参院選前の政局に要注意
株式市場にとって、少数与党は懸念材料ですが、野党と上手く協力し合いながら政権を運営できれば、それほど不安は大きくならないと思われます。また、年内の経済対策や2024年度補正予算、2025年度予算案・税制改革大綱の内容に、減税を主張する国民民主党の意向が反映される形になれば、その度合い次第では、景気浮揚期待が高まり、株高、長期金利上昇の動きも見込まれます。 日銀の金融政策に関する判断は、やはり独立性の尊重が望ましく、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移していけば、過度な緩和環境は修正に向かうと考えます。なお、2025年3月中に2025年度予算・税制改正関連法が成立した場合、次の政治イベントとして参議院選挙が控えます。仮に自民党内で参議院選挙に向け、総裁交代の緊張感が高まった場合、ポスト石破の顔ぶれの思惑に、市場が敏感な反応を示すことも予想されます。 (2024年11月11日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『本日「第2次石破内閣」発足へ 当面の政局と金融市場の焦点【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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