ソシエダ指揮官、国王杯での若手選手躍動に喜び「たとえ多くの出場機会を得られずとも…」
レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督が、21日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦延期分のジョベ・エスパニョール戦を振り返った。スペインメディア『マルカ』が同監督のコメントを伝えている。 【ハイライト動画】レアル・ソシエダが国王杯1回戦でマニータ 従来、同試合は10月31日の開催予定となっていたものの、スペイン東部のバレンシア州を中心に甚大な被害を与えているDANA(集中豪雨)の影響で延期が決まっていた。レアル・ソシエダ側は、24日にラ・リーガ第14節のアスレティック・ビルバオ戦を控えていることもあり、同試合が開催されると中2日で“バスク・ダービー”に臨まなければならないため、同試合の日程変更を要請。しかし、RFEF(スペインサッカー連盟)に認められず、21日の開催が正式に決まっていた。 今回のインターナショナルマッチウィークで日本代表に合流していたMF久保建英を筆頭に、代表組の選手たちや主力の多くを温存させて戦ったジョベ・エスパニョール戦は、開始12分でスペイン人FWアンデル・バレネチェアが均衡を破ると、直後の15分にもこぼれ球を押し込む形でバレネチェアが自身2点目を記録。39分にはバレネチェアからの折り返しをスペイン代表MFセルヒオ・ゴメスが押し込んでリードを広げ、44分には再びバレネチェアのアシストからスペイン人FWジョン・マグナセライアにもゴールが生まれた。後半に入ると78分にスペイン人MFミケル・ゴティが5点目を奪い、試合はタイムアップ。5部に身を置くジョベ・エスパニョール相手に、“マニータ”を達成し、2回戦進出を決めていた。 試合後、アルグアシル監督は「この試合の主な目的は次のラウンドに進むことだと言ったが、前半が終わった時点で目標の達成を確実なものとできて、嬉しく思う。前半は本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたし、満足もしているよ。1回戦を突破できただけでなく、良いパフォーマンスを見せて達成することができたのだからね」と話し、内容面への手応えを明かした。 それだけでなく、「これまで出場時間が限られていた選手たちは、この機会を十分に生かしてくれた。加えて、カンテラーノの若手たちがトップチームデビューを飾ったことは、ポジティブだと言える」と続け、ターンオーバーを実施したなかで、多くの選手がアピールに成功したことへの手応えも口にしている。 「Bチームを主戦場とする選手たちのデビューも嬉しかったし、(ジョン・アンデル・)オラサガスティやウルコ(・ゴンサレス・デ・サラテ)、マグナセライアなど、たとえ多くの出場機会を得られずとも、年間を通してハードワークを続けてくれていた選手たちの活躍も本当に喜ばしいものだった。彼らのパフォーマンスは総じて素晴らしかったよ」 前記の通り、レアル・ソシエダはここから中2日で、アスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーに臨む。「コパ・デル・レイの試合は終わったのだから、今は切り替えて、日曜日に『サン・マメス』で行われる大一番に備えなければならない」と気を引き締めたアルグアシル監督は、「何人かは今日の試合に帯同していないが、ピッチに立った選手たちは、できる限り早く回復すべく全力を尽くしてもらいたい」と発言。「なぜなら、次の試合も全員の力を必要としているからだ。我々が全力を尽くさなければならないことは選手全員がわかってくれているはず。目の前に迫った試合に向けて、私も含めてできる限りの準備をしていくよ」と意気込んだ。
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