うそつき、経験不足、操り人形…マスクとトランプ「決裂」までのカウントダウンがはじまった
「マスクの操り人形」
《マスクはトランプ2.0の成長促進派陣営に属しながら債務上限引き上げ問題で混乱を引き起こしたのはワシントンの街がどの様に動くのか、その経験がない(から)》 《上院の共和、民主党の議席数53対47からもDOGEが連邦政府の歳出削減において成功する可能性は低い。このアジェンダに関して大統領権限で出来ることには限りがある》 《トランプはまだ公に不満を示していないが、民主党や共和党の一部から「マスクの操り人形」と揶揄する漫画やテレビでの発言に、快く思うはずがない》 要するに、トランプとマスク両氏のハネムーン関係は3月中旬に終わりを告げるとの見方を示しているのだ。マスク氏など成長促進派(規制緩和強硬派)よりも、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)らナショナリスト派(安全保障タカ派)の方がワシントン、すなわち米政府・議会での豊富な経験を持っている。 マスク氏の重用と頑ななワシントン否定が自らの足を引っ張ることに、トランプ氏がいつ気付くのか。
歳川 隆雄(ジャーナリスト・「インサイドライン」編集長)