「貴婦人旋風を巻き起こしていきます」“超貴婦人”桜井麻衣がデビュー戦の相手であった青野未来を下して悲願の純白のベルト奪取!
試合は早々に場外戦となり、桜井が花道に連れ込むも青野がサッカーボールキックで反撃。桜井は池田屋事件のごとく花道の傾斜を転げ落ちていくという憂き目にあう。 この日の青野は普段の気迫が前に出たファイトではなく、冷酷に桜井の足を潰していく“怖い青野”を見せていく。雪崩式スタイルズ・クラッシュ、スイング式サソリ固めなど普段は見せない引き出しを開けて桜井を追い込んでいく。 それでも桜井は心折れること無く突貫。青野のスタイルズ・クラッシュを切り返して蝶野正洋直伝STFに捕らえ、さらに裏STF。逃れた青野が怒涛のバズソーキック連打を見せるも、耐え抜いた桜井がSTOからSTFに繋いでギブアップを奪った。
悲願の純白のベルト獲得、そして青野超えを果たした桜井だったが、気を抜くことなく次を見据える。 桜井は、今まで1度も勝ったことがない因縁の野崎渚をリング上に呼びつけて挑戦者に指名。野崎も受けて立つ姿勢を見せたことから、1月19日の後楽園ホール大会での初防衛戦が決まった。 バックステージに戻った桜井は「マリーゴールドに来て前半、ずっと自分のことが嫌いで、お客さんの前に立つのもダメなんじゃないかなってすごい悩んで悩んで悩んで来ました。でも、このマリーゴールドに来たっていう覚悟は本当に私はしてきたので、絶対に『ここに来てよかったね』ってみんなに思ってもらえる、そんな結果を絶対に出したかった。だから今日はそれを証明できたのはすごく嬉しいです。私はこのベルトとともに!私はもっともっともっと!変わって強くなってマリーゴールドをかき乱して貴婦人旋風を巻き起こしていきますので、よろしくお願いします!」と晴れやかな笑み。 対する青野は泣きながらうなだれ「これが、どん底かと。ホントにどん底に突き落とされた気分で、ベルトを失ったことも、桜井麻衣に負けたという事実も、なにが悔しいのか分からないくらい悔しくて。なにより悔しかったのは、試合中桜井コールばっかり自分の耳に聞こえてきて……。私が応援されてないのか、桜井が応援されてるのか分からないけど、ホントに悔しかった。色んな意味で本当にどん底なので、這い上がるしか無いんですけど、今はちょっとあんまり前向きなことを考えられないです」と失意の底に沈んだ。
旧体制アクトレスを辞めた桜井はプロレス界のスターの1人に。新体制アクトレスに残った青野はリング上でどんなに頑張ってもプロレスファンからは“お芝居”というレッテルを貼られ、マトモなプロレスメディアからは約2年半無視される存在となってしまっていた。環境の違いによって生まれてしまった2人の格差はあまりにも大きい。 殻を破った桜井がマリーゴールドの新たな光景を作り出す姿、そして青野が悔しさをバネに復活してくる姿のどちらにも期待したい。
【関連記事】
- 【試合詳細】詩美がSareeeを下して真紅のベルト戴冠!桜井が青野超えで純白のベルト奪取!弓月が19歳でスーパーフライ級戴冠!18歳のスーパールーキー・山岡聖怜が衝撃デビュー戦!
- 180cm・90kg超えの世界最強女子2人がプロレス界を破壊?!初来日の大恐竜が大怪獣とタッグ結成で王座一発奪取!
- 「女子プロの世界で名前があっても知られてない」ロッシー小川がアイドルレスラー偏重の女子プロレス界に警鐘を鳴らしアスリートプロレスを促進
- 女子プロレス界の未来を担う18歳の美少女スーパールーキーが22分14秒の衝撃のデビュー戦!号泣しながら「プロレスもっともっと好きになっちゃった」
- 19歳のツヨカワ女子レスラーが王座初戴冠で涙!他団体の王者と防衛戦も決定!