職員2人が水道工事を発注偽装 業務委託料約11万円をだまし取らせる 三重・津市
インターネット上で疑惑があるという記事が掲載され判明=津市(三重テレビ放送)
三重県津市は30日、上下水道事業局の職員2人が、水道の修繕工事を業者が行ったように見せかけ、市から業務委託料として、合わせて約11万円を業者にだまし取らせたと発表しました。 津市によりますと、市の水道工務課の51歳の技能長と31歳の技能員は、今年4月から6月にかけて、市内3カ所の止水栓の修繕工事を、業者である「新英工業」が行ったように見せかけることを計画し、実際は自分たちで工事を行ったということです。 その後、職員は自分のスマートフォンで撮影した施工写真を新英工業に送信して業務完了報告書などを作成させ、市から業務委託料として合わせて約11万円を業者にだまし取らせたということです。 今年6月にインターネット上で、新英工業が市から優先的に水道工事を受注している疑惑があるという記事が掲載されたことを受けて、市が調査したところ判明したということです。 職員2人と新英工業の社長が市の聴き取り調査で事実を認めたことから、市は29日、警察に被害届を提出しました。 職員2人は「新英工業は緊急時でも工事の依頼を受けてくれていたので、お礼の意味でやった」「金銭は受け取っていない」と話しているということです。