スズキ新型「クーペSUV」登場! 全長4m以下の「小さな高級車」! “777”テールライトもカッコイイ「フロンクス」使ってみた印象は?
新型「フロンクス」の「2WD」と「4WD」の「走りの違い」とは
新型フロンクス 日本仕様のパワートレーンは、1.5リッター直列4気筒のガソリン自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドに、6速ATを搭載。パドルシフトが装備されているところに、走りへの期待が高まります。
まずは2WDモデルから走らせると、発進時のモーターアシストで軽やかな加速フィール。キビキビとした俊敏さの中にも落ち着いた重厚感が感じられ、思い通りにコントロールしやすいと感じます。 直線での伸びやかさに加え、カーブでのしなやかな挙動はSUVとしては低重心な感覚。 2WDへの設定はスズキ初だというSPORTモードを試してみると、回転数を高めに維持してアクセルの踏み込みに対するレスポンスがアップします。 市街地ではそれほど大きな違いは感じられなかったものの、山道などで楽しさをアップしてくれそうです。 新型フロンクスは日本導入にあたり、コイルスプリングのバネ定数やショックアブソーバーの減衰力、電動パワステの操舵アシスト力などを日本の路面に合わせてチューニングし直し、タイヤもグッドイヤーと一緒に作り上げてきたというだけあって、路面の大きなギャップも一度でいなし、骨太で力強い走りと乗り心地をちょうどいいバランスで実現していると感じました。 続いて新型フロンクスの4WDモデルに乗り換えると、四輪の接地感が高まり、骨太感や重厚感もアップする印象。 乗り心地にもさらに落ち着きが出て、ロングドライブなら4WDの方が快適性が高いのではないかと感じます。 また感心したのは静粛性の高さで、エンジン音や風切り音の不快なノイズが抑えられています。 これは、遮音性を重視したダッシュパネルの板厚アップや、ダッシュサイレンサーの採用、フェンダー内に吸遮音のための隔壁を設定するといった、きめ細かな対策を施した成果。 とくに4WDではパネルからのこもり音を抑制したり、リヤ駆動系からの振動対策をするなど、専用のアイテムで静粛性・乗り心地アップを図っています。 また、4WDにはSNOWモード、ヒルディセントコントロール、グリップコントロールの3つが専用に備わっており、アウトドアレジャーや雪道での安心感も考えられています。