【インタビュー】後輩女子にひとめぼれ―すれ違う“好き”描く『ささ恋』瀬戸麻沙美が思う依先輩の魅力
TVアニメ初主演の嶋崎さんへのかけた言葉やアドバイスはあった?
――役についてのアドバイスなどは? 瀬戸:それはほとんどしないですね。役作りに関しては本人がしっかり向き合っていますし、音響監督さんの言葉を一つ一つ噛み砕いていると思ったので、変に歩み寄って余計に混乱させてはいけないと思って、特に私から何かを伝えることはありませんでした。 ――竹嶋えく先生、嶋野さんとの座談会で嶋野さんがおっしゃっていましたが、瀬戸さんをはじめ、周囲のキャストさんたちが現場をかなり盛り上げていたとか。 瀬戸:嶋野ちゃんのお芝居を聞いて、「かわいい!」と声を掛けたことですよね(笑)。本当にひまりがかわいいと思ったのもありますが、やっぱり緊張してアフレコに挑むのはもったいないと思ったんです。すてきな方々が集まった現場だし、早くその緊張感がほぐれたらもっと楽しいよねと思って、なるべく盛り上げるようにしました。私と同世代のキャストさんも同じ気持ちだったと思います。 ――ちなみに、依はSSGIRLSとのやりとりも多いですよね。彼女たちとの距離感ではどんなことを意識されていますか? 瀬戸:特に亜季は依の親友でもあるので、真理や橘さんとは距離感が少し違うこと、長い付き合いがある二人は阿吽の呼吸だということを意識しています。相手が小松(未可子)さんというのもあって、とてもやりやすかったです。ただ、亜季は亜季で何か抱えているものがありそうなので、小松さんは大変だったかもしれませんが。 ――では、皆さんに高校時代にハマっていた音楽を伺っているのですが、瀬戸さんはどんな音楽が好きでしたか? 瀬戸:高校時代はサンホラ(Sound Horizon)ですね。ローラン(Sound Horizonのファンのこと)なんです。私はサンホラで育ったといっても過言ではありません。最初に所属した事務所のオーディションでもサンホラを歌ったくらいです(笑)。 ――相当、影響を受けた感じですか? 瀬戸:小学6年生くらいのときに、姉が持っていた「Elysion -楽園への前奏曲-」「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」を聴いてハマり、中学生のときにリリースされた「Moira」で歌とお芝居で紡がれる物語が好きになったんです。声優になりたいと思うようになり、オーディションを調べるようになったのもそこからでした。 ――まさに瀬戸さんの原点なんですね。 瀬戸:歌が好きになったのもサンホラのおかげなので、私の人生の大きな軸になっています。 ――では、「最近、ひとめぼれしたこと」についても教えてください。 瀬戸:最近ではないんですが、愛車はひとめぼれで買いました。何度見てもかっこいいなと思います。あとは、一昨年くらいに買ったバイクもかっこよさにひとめぼれしましたね。顔で選んでからのちに性能を知るタイプなので、性能重視の方は眉をひそめるかもしれませんが(笑)、ひとめぼれなので仕方ありません! ――ありがとうございます。では最後に、第3話以降で楽しみにしてほしいことを教えていただけますか? 瀬戸:ひとめぼれから始まった依とひまりの物語が第2話で大きく動き出しました。第3話以降も依が振り回される状況はありますが、ひまりも真剣に思い悩むシーンが出てきて、彼女の本質にある優しさが垣間見えると思います。その心の動きとそれが周囲に与える影響に注目してください。