【インタビュー】後輩女子にひとめぼれ―すれ違う“好き”描く『ささ恋』瀬戸麻沙美が思う依先輩の魅力
テレビ朝日系全国ネット“NUMAnimation”枠にて放送がはじまった新作TVアニメ『ささやくように恋を唄う』について、放送開始を記念して朝凪依役・瀬戸麻沙美さんのオフィシャルインタビューが公開に。 【画像】最新話でも急接近…『ささ恋』依先輩 インタビューカット クールな一面と乙女な一面、相反する魅力を兼ね持つ朝凪依をどう演じたか、アニメ本編とともに想いを振り返る。さらには、TVアニメで初の主人公役を務めている嶋野さんとの関わりについても語られている。(インタビューは第2話放送後に公開されているので、第1話と第2話の内容に関する記述がございます。) ――第2話の放送が終わりましたが、率直な感想はいかがでしたか? 瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):「もっとホレさせる」と宣言した依がついに告白したのに、ひまりは「はい、私も好きです」とはならない……そのすれ違いに胸を締め付けられました。同時に物語が大きく動き出したというところでは、とても面白かったです。
第2話でも描かれた交錯する“好き”依はグイグイ派?
――ひまりはあくまでも憧れとして依を見ているというのが悲しいですよね。 瀬戸:初恋を知らない二人が出会い、“ひとめぼれ”のとらえ方が異なっていたからこそ生まれたすれ違いでした。ひまりは友達や家族への「好き」と恋愛の「好き」の違いがわかっていないから、依の気持ちに応えられない。でも、依が好きだと言葉にしなかったら、ひまりが「好き」を考えるきっかけも与えられなかったと思うと、依にとっては大きな第一歩だったのかなと思います。 ――二人のデートでは、依の高揚感がひしひしと伝わってきました。 瀬戸:少し浮き足立っている様子が本当にかわいかったです。お互いのことをまだほとんど知らないから、相手のことを少しでも知れるのが嬉しいんだろうなという描写がたくさんあって。何か一つ知るだけで100を知れたような気持ちになる、あのドキドキ感が伝わってきました。ひまりもたぶんドキドキしていたと思うんですが、どちらかというと憧れの先輩とお出かけできる楽しさで、「デート」という言葉にも深い意味はなかったんだと思います。 ――でも、依のほうはそうではなく、その恋心をまっすぐに伝えました。 瀬戸:依はときどき思い切ったことを言いますけど、実際のところはすぐ悩んでしまったり、勇気が出せなかったりする子で、デート中もずっと思考を巡らせているようなタイプです。そんな彼女があのタイミングで告白したのは、図らずもひまりの言葉が背中を押してしまったからなのかなと思います。ひまりはナチュラルたらしですよ!(笑) ――(笑)。確かに、自分から「デート」と表現したり、依に「あーん」をしたりと、グイグイきますよね。 瀬戸:きっと普段から友達とはそういう距離感なのかなと思います。親友の未希とも自然とそういう感じで過ごしてきたんだろうなって。 ――依は言葉にするセリフとモノローグとでテンションが大きく違っていますが、演じるうえで何か意識されているんですか? 瀬戸:特にひまりと出会ったばかりの頃は、「かっこいいと思われたい」「好かれたい」という気持ちが前面に出ているので、たぶん猫を何匹も被った状態だと思うんです。そのぶん、内面の描写が出たときのギャップは大きいほうがいいと思って、できるだけ振り幅を大きくするようにしました。 ただ依の性格として、モノローグとはいえ衝撃を受けたときに何でもかんでもテンションが上がるタイプではないなと思ったんです。どちらかといえば喜びを「うん、うん」と噛みしめるタイプだと思ったので、モノローグでオーバーな表現が必要になっても、依の悶々とした感じは必ず意識するようにしました。 ――恋をして常に悶々としている感じ、というのはよくわかります(笑)。 瀬戸:言い方はあれですけど、少しむっつりなところがあるんです(笑)。クールな振る舞いと実は悶々としているところのギャップは大事にしました。 ――「もし付き合えたら」みたいな想像をするのもかわいかったです。 瀬戸:付き合ったらこうかも、こうしたいという想像が豊かで、恋をしたことがないわりには意外と恋愛への知識が深いなと感じましました。依は作詞、作曲をしますし、いろいろな小説や映画、音楽から影響を受けているような気がします。 ――確かに、ちょっとポエムっぽいことを言うときもありますよね。 瀬戸:そうなんです! 結構ポエマーなんです(笑)。きっと自分の考えとか思いをちゃんとノートに書いているようなタイプなのかなと想像しています。 ――依に共感するポイントはありますか? 瀬戸:一人で悩んでしまうところは、私もよくあるのですごく共感できました。恋する乙女の定番的な行動かもしれませんが、ひまりに恋をしてメッセージ一つ一つに心を動かされるところも“あるある”だなと思いますし、依がそういうふうに悶々としているのがかわいいなと思います。