【絵本レビュー】入学の不安が楽しみに変わる 『小学生になったらえほん』
nobico編集部員が、おすすめの絵本をご紹介します。 今回は、小学校の様子が写真とイラストでかわる解説本、『小学生になったらえほん』を、4歳の息子と一緒に読みました。 「やりこみ要素」満載の迷路絵本、子どもが飽きない作家の工夫とは?
4歳にとって、「小学校」は未知の世界
今年の春に年中クラスになる息子。 どうやら最近、「保育園を卒園した後は、小学校というところに行くらしい」という事実に気が付いたようです。 しかし、 「小学生はなにをするの?」 「遊ぶ時間はある?」 と、楽しみというよりは不安が強い様子。 「夜は家に帰ってこられるの?」などといらない心配までし始めました。 これはいけない! と思い、一緒に『小学生になったらえほん』を読んでみることに。
教室を見て「いいじゃーん!」と一言
本を開いて驚いたのは、とにかく写真が多いこと! まさに百聞は一見に如かず。これならリアルな小学校生活を知ることができそうです。 にぎやかな教室を見て、息子は「お!いいじゃーん!」とまさかの一言! 未知の世界だった小学校ですが、写真で見ることで「怖い」という印象がなくなったようです。 こじんまりした保育園に通っているため、大勢の子が一つの教室に集まっているのも新鮮なのかも。
ランドセルの中身も写真で紹介。「持ち物にタブレットがあるよ!かっこいいね!」とはしゃぐ母に対して、「フーン」と薄い反応の息子。これがデジタルネイティブの余裕か。
学校生活を疑似体験
どんな学校生活になるかな?と、具体的に想像できるのも本書の魅力です。 「どんなともだちにあえるかな?」のページでは、自分と仲良くなれそうな子を一生懸命探す息子。「かっこいいのを作ってる子がいる!」と、粘土で怪獣を作る男の子を指さしていました。 たしかにこの子は息子と気が合いそう。
こんな探し絵のページも。「お庭、広すぎ!」「プールがあるの?最高!」「このお兄さん、何しているんだろう?」と没入しながら楽しんでいました。 いいぞいいぞ!