睡眠に影響を与える「起床後1時間以内の朝食」 専門家が勧めるメニューとは?
寝不足の日、夕食は何を食べればいい?
夕食は睡眠のお悩み別に食べるべきものが変わります。 たとえば、残業が続いていて、夜型の生活リズムを改善したい方は、夕食で納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品をとるのがおすすめです。 というのも、大豆製品に多く含まれるアミノ酸である「L-セリン」を入眠前に摂取すると、夜間のメラトニンを分泌するリズムが前進することが研究でわかっているからです。 メラトニンを分泌するリズムが前進するということは、眠くなる時間を早め、体内時計を朝型にしやすくなるということです。 逆に加齢によって、朝早く起きすぎてしまうといった場合は、夕食にしじみの味噌汁を取り入れることをおすすめします。しじみに多く含まれるオルニチンは、体内時計を後ろにずらし、睡眠からの覚醒も後ろにずらす効果があります。 実際に中高年の健常者に1週間、400mgのオルニチンを就寝前に飲んでもらい、メラトニンの分泌量を測定した研究では、そうでないときと比べてメラトニンの分泌リズムが1時間程度遅れることがわかっています。 ただし、夜型の人が、オルニチンを夜に摂取すると、さらに体内時計が夜型になってしまう可能性があるので、注意が必要です。コンビニなどでもインスタントのしじみの味噌汁が手軽に手に入るので、朝早く起きすぎてしまう方は試してみてもいいかもしれません。
ヒラノマリ(スリープトレーナー)