スパイ容疑で拘束中のスイス人、イランの刑務所内で自殺 イラン司法当局が発表
(CNN) 中東イランでスパイの疑いをかけられ拘束されていたスイス国籍の人物が9日、刑務所の中で自殺した。イランの司法当局と提携する報道機関ミザン・オンラインが明らかにした。 「この人物が拘束されていた場所から寄せられた証拠や文書は既に精査されている。それらの文書によれば、彼が自殺したことは明らかだ」。北部セムナーン州の司法部門のトップはそう述べた。ミザン・オンラインが報じた。 ミザン・オンラインによると、身元が公開されていないこのスイス人の事案については、スパイ容疑で拘束された後で「検証、処理されていた」という。 スイス外務省は同日の声明で、自国の国民1人がイランで死亡したことを確認。現在地元当局と連絡を取り、刑務所内での死亡状況の把握に努めているとした。 セムナーン州にあるこの刑務所は、首都テヘランから東へ約190キロの地点に位置する。 ミザン・オンラインが伝えたところによれば、当該のスイス人は現地時間の9日午前、同房者に対して食堂から食べ物を持ってくるよう頼んでいた。 その後、房内で一人になった時間を利用して自ら命を絶ったと、前出の司法部門トップが付け加えた。 刑務所の職員が即座に救命を試みたが、手遅れだったという。