臨海副都心エリアのアートフェス「ARTBAY TOKYO」レポート。人と場所が交差することで生まれる新たな体験
ARボールが臨海副都心エリアを駆けめぐる
◆街との対話:「花の広場」「石と光の広場」「夢の大橋」「夢の広場」など計6カ所 ExMetaClubによる「Circulation Balls XR」は、「花の広場」「石と光の広場」「夢の大橋」「夢の広場」など計6カ所を周遊しながらさまざまな風景にARボールが映り込む様子が楽しめる周遊型アート。 XRアプリ「STYLY(スタイリー)」でスマートフォン越しに臨海副都心の風景を見ると、まちのあちこちに巨大なARボールが出現。レインボーブリッジやモノレールなどを代表する見慣れた臨海副都心エリアの風景に、無数の真っ赤なボールが駆け巡る様子は、思わず誰かに見せたくなってしまいます。 特にこの企画のメインエリア「夢の広場」で展開するExMetaClubが慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科と共同で開発したXRと触覚が融合するアートワークに注目。細胞のような巨大ボールの中に入るイマーシブな体験が待っています。 エリアの移動はのんびり歩いて散策もいいですが、「ARTBAY TOKYO」に合わせて実証実験が行われたスローレジャーライド「OSAMPO」での周遊も他ではできない体験でした。最高速度6km/hのモビリティによるおさんぽ感覚の移動によって、潮風や木々の緑を感じながら、各種アート作品を巡ることで臨界副都心の魅力がさらに深まります。
資源に注目した親子で楽しめるワークショップも
日本科学未来館では、親子で楽しめるワークショップが開催されました。7階では、工場などから生まれる端材を使ったワークショップ「ハザイの回転寿司屋」をオープン。さまざまな表情や触感を持つ捨てられるはずの端材(ハザイ)を使ったユニークなお寿司を実際につくることができます。 海洋の絶滅危惧種である渡り鳥をモチーフにしたステーショナリー制作のワークショップも開催されました。都民の鳥「ユリカモメ」は渡り鳥。渡り鳥のエキスパートである山階鳥類研究所の澤祐介先生をお迎えしながら渡り鳥とその環境について楽しく学び、小物入れをアーティスティックにデコレーションしていきます。 毎年、芸術の秋に合わせて、臨海副都心とアートが出会い、これまでにない、新たな体験を創造する「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル」。 アート好きの方はもちろん、秋のお出かけにもぴったりな体験型アートフェスティバル。2025年はどんな新たな世界を私たちに提示してくれるのでしょうか。 アートフェスティバルだけでなく「ARTBAY」では、さまざまな提案で臨海副都心の魅力を創造しています。何か新しい体験をしてみたい、そんな時は臨海副都心を覗いてみるのはいかが。 ARTBAY TOKYO
桐生奈奈子