「ひとまず、Zがいくらくらいで買えるのか知りたくて訪れたのですが、当時学生の身分では手が届きませんでした」
学生時代から通い詰めたプロショップと信頼関係を築き、念願かなって13年前にZG仕様のS31Zを手に入れたオーナー。「自分でできることは自分でする」をモットーに、年間1万㎞のペースでガンガン乗り倒しているが、メカトラブルとは無縁。タフで壊れないチューンドZが導く、快適な旧車ライフを楽しんでいる。 【画像27枚】エンジンルームのアクセントになるポリッシュのヘッドカバーを装着。点火ケーブルは信頼性の高いNGK製パワーケーブル。6-2集合の亀有製⌀48mmエキマニを装備。ワンオフのスチールエキゾーストと接続する。オイルパンはアリゾナZカー製のアルミ鋳造品 【魔性の魅力! チューンドS30Z フェアレディZ + L28型改3.2リットル】 あこがれのZをデイリードライバーとして乗り倒す。そんな趣味と実用を兼ねたカーライフを送っているのが、千葉県在住のオーナーだ。子供の頃に街で見かけたZの姿にあこがれ、大人になったらいつか所有してみたいと夢を膨らませていたそうである。 「今思えば当時見かけたZはS130だったと思うんですけど、子供なのでS30と見分けがつかなかったんですよね(笑)。でも、とにかくZのフォルムが頭から離れなくて、いつかは手に入れたいと思っていました」 大学生になって自動車部に所属し、ジムカーナで運転の腕を磨き、さらに整備などを通してクルマいじりの楽しさにも目覚めていったオーナー。ある時思い立って、当時住んでいた自宅の近所にあった、東京都江戸川区の専門店スターロードの門を叩いた。 「ひとまず、Zがいくらくらいで買えるのか知りたくて訪れたのですが、当時学生の身分では手が届きませんでした(笑)。代表の井上正嗣さんといろいろお話しする中で、その時はジャパン(C210スカイライン)を購入することにしたんです。それからはスターロードにせっせと通って、場所をお借りして、自分でL20型からL28型に載せ替えたり、キャブをバラして磨いたり、井上さんからも教えてもらいながら、自分でできそうなことは何でもやってましたね」 そう語るオーナー。自動車部で培った知識を生かして、ジャパンの基本的な整備も自ら行っていたが、その経験は後にZを購入してからも生かされることとなる。一方、スターロードの井上代表にもオーナーとの出会いを振り返ってもらった。 初出:ノスタルジックスピード vol.023 2020年2月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部