人気も価格も高止まり!「絶版400cc4気筒ネイキッド」その中でも意外と手が出せるモデル6選
■カワサキ ゼファー(1989~1995年) 中古車市場価格は約60~330万円 ■カワサキ ゼファーχ(1996~2009年) 中古車価格は80~370万円くらい レーサーレプリカ以降のネイキッドブームに火をつけたゼファーも、第一世代の4気筒400ほどのプレミア価格ではないが、かなり高値。Z400FX系の2バルブを踏襲したゼファーは年数が経過し、良質な物件を見つけるのは難しいが、その進化型4バルブとなり耐久性、性能を高めたゼファーχは、年式の新しいものは相当に高価。ソリッドかつ硬派なイメージも相まって、庶民には手を出しにくい存在になりつつある。 ■推し① ヤマハXJR400/XJR400R(1993~2008年) 中古車市場価格は50~130万円くらい 1993年に登場のXJR400は、ゼファーよりもスポーツ志向を高めた新開発空冷4気筒DOHC4バルブを搭載。後に同車ベースの同S、同R、同RⅡなどのスポーティバージョンも登場。その後1998年にマイナーチェンジし、XJR400Rに一本化。2004年にも騒音規制に合わせて細部変更されたが、2008年に生産終了。高年式車では新車価格を上回るものの、極端なプレミアム価格とはなっていない。 ■推し② スズキGSX400インパルス/インパルス400(1994~2008年) 中古車市場価格は60~160万円くらい 1994年にGSX400Sカタナ系ベースの水冷4バルブエンジン搭載で登場の正統派ネイキッド。1980年代にも空冷4発のGSX400F系にインパルスを名乗ったモデルがあったが、同車は1990年代のネイキッドブームで登場した新インパルスだ。2004年の排ガス規制対応モデルから、車名がインパルス400へ変更され2008年まで存続。CB400SFと同様に水冷エンジン採用車だが、70~80万円台の物件も多く値頃感は高い。写真はGSX400インパルス。 ■推し③ スズキ・イナズマ(1997~2001年) 中古車価格は30~85万円くらい スズキGSF750系の油冷エンジンの排気量をダウンした400cc4気筒を、750クラス並みの車体に搭載したネイキッド。丸みを帯びたフォルムや砲弾型2連メーターなどでクラシックな雰囲気を漂わせたのに加え、クラスを超えたボリュームが特徴。400ccで油冷フィーリングを味わえる貴重な存在だが、ライバルや自社のインパルスの影に隠れて2001年で生産終了。同クラスの絶版系ネイキッドでは、最も買いやすいモデルかも。ほかにスタンダードネイキッドの雰囲気はないが水冷4気筒のGSR400(2006~2017年/中古車価格:30~92万円)も狙い目!? ■推し④ カワサキZRX(1994~2008年) 中古車価格は40~180万円くらい 大ヒットモデルのゼファーとは別に、カワサキが走りのネイキッドに重点を置いて投入したZRX。ZZR400系の水冷4気筒DOHC4バルブエンジンをオーソドックスなダブルクレードルフレームに搭載し、最高出力53psを発揮。ゼファーの影に隠れた存在ながらも、生産期間は長くて玉数も意外と多く、中古車価格はこのカテゴリーではまだお手頃感がある。ただし、高年式の低走行車は軽く100万円オーバーだ。 ■推し⑤ CB400Four(1997~1999年) 中古車価格は80~160万円くらい 往年の名車の名前を引っ提げて登場した同車は、CB400SF系水冷4気筒に左右2本出しマフラー、丸みを帯びたタンク、スポークホイールなどを組み合わせたクラシックテイストのネイキッド。1997年当時は意外にもヒットに至らずわずか3年ほどで生産終了となったが、絶版車となって以来意外と高い人気を得ている模様。程度のよいものは当時の新車価格の倍以上の値が付くが、100万円以内で掘り出し物を探せるかも。 ■推し⑥ ホンダCB400Super Four(1992~2022年) 中古市場価格は30~230万円くらい 先代のCB-1の水冷4気筒DOHC4バルブをベースに大幅変更を施したエンジンを、ダブルクレードルフレームに搭載したロングセラーネイキッド。1999年から可変バルブ機構のHYPER VTECを採用し、2002年、2003年、2007年と順次進化。その後もスタイルを進化させつつ、2022年まで存続。ロングセラー車ゆえに玉数は多く中古車価格もまちまちだが、高年式・低走行を望まなければ手を出しやすい候補。 まとめ●モーサイ編集部・阪本 写真●ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ *中古車市場価格は2024年6月現在の物件情報を参考にしています。