注目度上昇中!3年目のミックスセールが22日に開催、ドウデュース半弟などが上場
注目度急上昇中のセリが今年も行われる。22日、ノーザンホースパーク主催の「ノーザンファームミックスセール2024」が同パークにて開催される。19年から繁殖牝馬セールとして行われていたセリが、22年より当歳馬と繁殖牝馬が上場されるセリに生まれ変わって今年で3回目。“1期生”にあたるサトノカルナバル(牡2、堀、父キタサンブラック)が函館2歳Sを制したことで、同セールの存在感が増してきた。当歳馬52頭、繁殖牝馬79頭が上場予定だ。 当歳馬部門は初の“億超え”が期待される。これまでの最高額は22年に記録したドウデュースの半弟にあたるエルダードラゴン(牡、友道、父リアルスティール)の8600万円(税抜き)。当時は8000万円から600万円の金額上昇にとどまっていた。今年は上場頭数も22年38頭、23年44頭からさらに頭数を増やし、最多上場頭数となる。 頭数増に伴い、上場馬の層も厚くなった。7月のセレクトセールではコントレイル産駒、キタサンブラック産駒が目玉となって、どちらも平均落札額は1億円を超えた。2頭の産駒からは半兄ドウデュースのダストアンドダイヤモンズの24(牡、父コントレイル)、皐月賞馬ジャスティンミラノの半弟マーゴットディドの24(牡、父キタサンブラック)が登場予定。母が仏G12勝馬のドリームローパーの24(牡、父キングマン)を加えた3頭が、リザーブ価格8000万円でのスタートを予定している。 豪華ラインアップで行われる秋のセリ。主催者は上場馬全体の体調管理にも手応えを深めつつある。ミックスセール開催時期は離乳直後かつ、冬毛が出てくる季節の変わり目。今年生まれたばかりの子馬は心身とも日々変化していくが、そこへのケアも抜かりない。ノーザンファームの吉田俊介副代表は「1年目、2年目とやってみて、(上場馬を)より管理できるようになった」と“品質”にも胸を張る。 同セール出身馬は重賞馬サトノカルナバルを筆頭に、先週終了時点で出走10頭中4頭(5勝)が早くも勝ち上がった。歴史の浅いセリではあるが、卒業生たちは着実に実績を積む。吉田副代表は「少しずつ認知はされてきたのではないでしょうか。今年は上場馬の質、血統、馬体もこの2年に比べて上がったと思います。26年の歴史があるセレクトセールはみなさんに認知されていますが、新参者のミックスセールはまだ3回目ですから。まだその分、お安くいい馬を買えるセリだと思います」とアピールした。2年後にデビューを迎える今年の上場馬への期待感も自然と高まる。