今年もFA流出へ…西武からFA移籍した大物打者6人
2023年シーズンの全日程が終了し、ストーブリーグを迎えたプロ野球界では、FA戦線の動向が注目されている。今年は計7人がFA宣言を決断し、目玉の一人である西武・山川穂高も名を連ねた。これまでのFA選手を振り返ると、西武から移籍した選手は数多くいる。そこで今回は、西武からFA移籍を果たした大物野手を紹介する。 【表】2023年プロ野球、FA権有資格者一覧(国内・海外)
石毛宏典
出身:千葉県 投打:右投右打 身長/体重:180cm/75kg 生年月日:1956年9月22日 経歴:市立銚子高-駒沢大-プリンスホテル ドラフト:1980年ドラフト1位 プリンスホテルより1980年ドラフト1位で西武ライオンズに入団した石毛。1年目から規定打席到達し、打率.311を記録。新人王を獲得した。 翌年以降も「常勝西武」不動のリードオフマンとしてチームの黄金期を牽引。1986年には打率.329、27本塁打、89打点を挙げ、チームのリーグ連覇に大きく貢献。三冠王を獲得したロッテ・落合博満らを抑えてパ・リーグMVPに輝いた。 1987年には日本シリーズMVPも獲得するなど大舞台でも力を発揮。90年代は主に6番打者として秋山幸二・清原・デストラーデの後を打ち、無類の勝負強さをみせた。西武在籍14年で5連覇を含む11度のリーグ優勝、8度の日本一を果たしている。 1994年シーズンオフに名将・森祗晶の後釜として西武の監督就任を打診されるも現役にこだわりこれを固辞。FA権を行使し、福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)に移籍した。ダイエーでは選手として2年間在籍し、1996年をもって現役生活に幕を下ろした。
清原和博
出身:大阪府 投打:右投右打 身長/体重:188cm/104kg 生年月日:1967年8月18日 経歴:PL学園高 ドラフト:1985年ドラフト1位 大阪・PL学園高時代、「KKコンビ」として一世を風靡した清原は1985年のドラフトで6球団競合の末、西武ライオンズに入団。1年目からその実力を発揮し数々の新人記録を塗り替え新人王に選出。その後も「西武黄金期」の不動の4番として君臨し続けた。 自身4度目の日本一を達成した1990年オフには当時史上最年少となる23歳での1億円プレーヤーに。その後も史上最年少での通算200号到達など数々の栄光を残した。西武在籍11年で8度のリーグ優勝、6度の日本一と通算329本塁打を記録した。 1996年オフにFA宣言すると、巨人と阪神が獲得に名乗りを挙げた。清原は悩み抜いた結果、幼少期からの憧れであった巨人を選んだ。 新天地では故障に悩まされながらも、2000年には通算400号、2004年には通算2000安打、2005年には通算500号と在籍中に数々の金字塔を打ち立てた。実働22年で放った通算525本塁打は歴代5位の大記録である。