キュンが止まらなかった…悶絶必至の玉森裕太”海里”のキスシーンとは? 『あのクズを殴ってやりたいんだ』第6話考察レビュー
“クズ”が更生されていく瞬間
“クズ”が更生されていく瞬間って、こんな感じなんだ…と思った『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)第6話。前回、ほこ美(奈緒)は、「世界中の人が、あなたのことをなんと言おうと、わたしがそばにいます。だから、自分を壊さないで」と愛に溢れまくった告白をした。 【写真】玉森裕太へのキュンが止まらない…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』劇中カット一覧 その言葉を受けて、海里(玉森裕太)は子どものように泣きじゃくりながら、ほこ美に身体をゆだねていたし、これはもう付き合ったも同然! と思っていたのだが…。ほこ美が返事を求めると、「付き合う? そんな必要ある?」とバッサリ。 「付き合うことはできない」とか、「まだそこまで好きになれてない」とか、そういう言い方なら分かるが、“必要”って。逆に、ここまで思い合っているのに、付き合わないという選択肢があるのか? と言いたくなってしまった。 ほこ美の妹・さや美(鳴海唯)が言うように、「クズってね、一生クズ」なんだろうか。 しかし、海里はどうやら女性関係を整理し始めたようだ。時には、「ふざけんな!」と水をかけられながらも、ちゃんとさよならを告げていた。これは、やっぱりほこ美のためなのだろう。 ピュアでまっすぐなほこ美とちゃんと向き合うためには、今までの自分と決別しなければならない。それまでは、ほこ美の想いには応えられない…と思ったのかもしれない(と思ってしまうのは、すでに海里の手中にハマっているのだろうか)。
海里に向かってまっすぐ向かってくるほこ美
海里にとって、ほこ美は“おもしれぇ女”なのだと思う。喜怒哀楽がしっかりあって、どんなときでもまっすぐに自分にぶつかってくる。おそらく、いつも海里のまわりにいた女性たちは、海里に対して怒ってくれたり、諭してくれたりすることはなかったのではないだろうか(別れを告げたときは別にしろ)。 だって、そんなことをしたら、海里に嫌われてしまうから。悪態をついたり、相手を更生させようとするのって、体力がいる。ちゃんと向き合おうとしなければ、できないことだと思う。 また、ボクシングを頑張っているほこ美の姿も、海里にプラスの影響を与えているのだろう。どんなにうまくいかなくても、「もう、逃げたくないんです」と言いながら、スパーリングの練習を続けているほこ美。 その言葉を聞いて、「もう、逃げたくないか…」とつぶやいたとき、海里のなかには“負けてられねぇな”という想いが込められていたように感じた。 「君は被写体が見えてない。もっと被写体と向き合うんだ。逃げるな」と先輩カメラマンに言われたとき、海里は大きなショックを受けたはずだ。でも、海里には「誰ですか? そんなこと言ったやつ!」と自分以上に悔しがってくれるほこ美がそばにいてくれる。 どんなにしんどいことがあったとしても、そんな相手がいてくれたら、乗り越えていけるのではないだろうか。 「自分の人生を、生きようと思っています。もう逃げません」 先輩ボクサー・大地(大東駿介)のお墓の前で、そう宣言した海里。こう思えるようになるまで、海里にはさまざまな葛藤があったはずだ。故意ではないにしろ、試合中の事故により大地の命を奪ってしまった。 周囲には「人殺し」と罵られ、大地の家族の苦しみもこれでもかというほどに伝わってきた。自分が幸せになってはいけないと思ってしまうのも、無理はないだろう。だから、海里は前のように心からの笑顔を浮かべられなくなってしまったのかもしれない。