ゲーム画面から飛び出たようなリアリティ 『スト2』リュウの立体的なドット絵がすごい
後の格闘ゲームに大きな影響を与えたタイトルとして語り継がれる『ストリートファイターII』。 【画像 13点】波動拳を出しそう! どこから見てもリュウな立体ドット絵を見る 本作に登場するリュウをドットのまま立体作品として表現した、自主制作のフィギュアがXで話題になっています。 顎を引き、両腕をコンパクトに折りたたんだファイティングポーズはまさにリュウ! Xには様々な角度から作品を眺められる動画が投稿されており、どこから見ても彼そのもの。特徴的なファイティングポーズでリュウを認識させる再現度の高さが素晴らしい……! そんな作品を手がけたのはhirofus(ヒロフス)さん。制作の動機は「自分が欲しかったから」だそう。 世の中に欲しいフィギュアがなければ自分でつくってしまおうという気概あふれるhirofusさんに、詳しい制作方法やこだわ1り、気になる次回作について聞きました。
好きなゲームキャラを現実に呼び出せる楽しさに気づき、制作をスタート
──ドット絵の立体化作品を制作しようとしたのは、もともとそうしたフィギュアが欲しかったからなんですよね。 hirofus はい。好きなゲームキャラのドット絵を立体化したフィギュアが欲しかったのですが、売ってないので自分でつくろうと思ったのがはじまりでした。 ゲームキャラのフィギュアはたくさん世の中にあるのですが、ドット絵をそのまま現実世界に呼び出したような表現のフィギュアはあまり見かけないので、自分でなんとかしようと思ったんです。 もともと造形や模型の趣味があって、昨年の秋に光造形の3Dプリンターを導入しました。そして今年の年始にスーパーファミコンのゲーム『フロントミッション』のジオラマをつくったんですが、その時に登場キャラクターを3Dモデリングし光造形でプリントしてみたら、けっこううまく出来たんです。 これで、好きなゲームキャラを現実に呼び出せる楽しさに気づきました。 ──そこから実際に自分で制作してしまおうという行動力が凄いです。 hirofus 子供の頃からゲームが好きで、小学生時代には方眼紙で、中学生時代にはパソコンでドットを打って絵を描いたり。ゲームのグラフィッカーを志望して就職活動をしていた時期もあったんです。 最近はBlenderの操作も覚えようと練習がてら触っていて、オブジェクトの配置機能でブロック玩具みたいに造形ができることに気づきました。もろもろの背景がひとつにつながり、「これならドット絵的な表現の立体をつくれるんじゃないか?」と思い至ったのが制作の直接的なきっかけです。 ──様々な選択肢の中からリュウを選んだのはなぜですか? hirofus 自分がたくさん遊んだゲームのうち、「ドット絵の立体がほしい! つくってみたい!」と強く思ったキャラクターだからです。 実は今回の『ストリートファイターII』のリュウ以外にも、いくつかのゲームキャラを同時並行で進めていて、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ファミコン)の勇者は完成しています。 まだ途中ですが、『R-TYPE』(PCエンジン/アーケード)のR-9、『イース1』(PC8801)のアドルも進めています。