ソフトバンクJr.が決勝進出 通算182セーブの父を持つ馬原拓海投手が大会初登板 NPB12球団ジュニアトーナメント
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~」決勝トーナメントが28日、神宮球場で行われた。準決勝ではソフトバンクJr.が広島Jr.と1-1の同点ながら大会規定(抽選勝ち)で決勝にコマを進めた。元ソフトバンク投手で通算182セーブを挙げた馬原孝浩氏(43)の長男・拓海投手(小6)が今大会初登板で⅓回を無失点に。29日の決勝(神宮、午前11時試合開始)はソフトバンクJr.-日本ハムJr.の顔合わせとなる。 【写真】NPB12球団ジュニアトーナメントで好投・四国ILの小6女子左腕・山口リリー投手 父と同じ背番号14で、拓海が待ち焦がれたマウンドに上がった。1-1の六回2死から今大会初登板。先頭に四球を与えたが、続く4番をこの日最速117キロの直球で二ゴロに仕留めた。 「緊張したけど、神宮は投げやすかった。父には大会前に『前の足(踏み出す左足)を柔らかく使って投げろ。そうすれば球に伸びが出る』とアドバイスされました」 サッカーと水泳に夢中で、野球を始めたのは小4の夏から。それでも3800人の応募があったセレクションで16人の中に選ばれた。 保護者会会長を務める父・孝浩氏はスタンド最前列で球団マスコットのハリーホークの着ぐるみキャップをかぶって応援。「ドキドキしかない。見ている方がしんどい。(2世ということで)後ろ指をさされるので、夜中のシャドーピッチングを含め日本一の練習量をさせてきた」と目を細めた。 プロ通算182セーブ。WBCにも2度出場した守護神を父に持つ拓海は「父は野球に関してはめっちゃ厳しいし、めっちゃ怒られるけど、中学でも抑えをやりたい。1イニングしかないので強い球が投げられる」と、偉大なる父の背中を追い続ける。(東山貴実) ▼タイブレーク終了時に同点の場合 最大2イニングのタイブレークでも決着がつかなった場合は①両チームの監督および審判員立ち会いのもと、試合終了時点での出場選手9人による抽選を行う②先攻後攻が交互に、〇印と×印の記入された抽選用紙の入った封筒を引き、〇印が多かったチームを抽選勝ちとする。