〔欧州株式〕軒並み下落=英0.13%安、独0.67%安(19日)
【ロンドン時事】19日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比10.30ポイント(0.13%)安の8099.02で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.67%安、フランスCAC40種指数は0.67%安、ストックス欧州600種指数は0.45%安だった。 ロシアが核兵器の使用条件を示した核ドクトリンを改定した一方、ウクライナはロシア領内の軍事施設に米国製の長距離地対地ミサイルを撃ち込んだと伝わり、市場では地政学的リスクの高まりを嫌気した売りが優勢となった。 シティ・インデックスのアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「(地政学的な)緊張の高まりと核の脅威により、投資家はリスクを回避しつつ、金などの安全資産を求めている」とコメントした。 FTSEの構成銘柄では、生命科学分野などの専門的商品・サービスを提供するディプロマが7.98%安、投資会社メルローズ・インダストリーズが2.77%安、保険大手プルデンシャルが2.38%安と下げを主導。一方、通信大手BTは3.49%高、たばこ大手インペリアル・ブランズは3.08%高、不動産大手ブリティッシュ・ランドは3.00%高と買われた。 DAXでは、総合電機大手シーメンスが3.35%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.15%安、高級車メーカーのポルシェが2.08%安と売られた半面、防衛大手ラインメタルは3.85%高、香料大手シムライズは0.97%高、不動産大手ボノビアは0.90%高で取引を終えた。