小学校の鉄製遊具「肋木」、児童が握った鉄の棒が回転して体勢を崩して転落…腰椎を骨折するけが
福岡県久留米市の市立小学校のグラウンド内に設置されていた鉄製遊具で遊んでいた同小の児童が、遊具の棒の固定部分が経年劣化で緩んでいたことが原因で遊具から転落し、腰椎を骨折するけがを負っていたことが25日、わかった。 【写真】男子中学生がぶら下がった屋根部分が落下する事故があった福岡市南区の「パーゴラ」
市教委によると、転落事故は今月7日の午後5時頃、鉄製のはしご状の遊具「肋木」で発生。児童が高さ約1・6メートルの位置にある横向きの握り棒をつかんだ際、固定部分が経年劣化で緩んでいたため握った鉄の棒が回転し、驚いた児童が体勢を崩して遊具から転落したという。
昨年12月の定期点検では、この遊具で異常は確認されなかったという。事故を受け、市教委は今月11~13日、市立学校64校の遊具計451台を調査。経年劣化などが見られた19校の遊具計39台について、使用を中止した。市は今後、児童側に損害賠償金として治療費を支払うという。
25日に開かれた定例記者会見で、原口新五市長は「学校だけでなく公園の遊具なども今一度細やかに点検して、二度と事故が起きないようにしたい」と話した。