【ラグビー】ワセダが止めた「何としても」34連勝の帝京大を1年コンビ圧倒、服部2T田中健5T
<関東大学ラグビー対抗戦:早稲田大48-17帝京大>◇3日◇東京・秩父宮ラグビー場 【写真】ゴール右にこの日5つ目のトライを奪う早大WTB田中 6年ぶり優勝を狙う早大が、開幕4連勝を飾った。 王者の帝京大を圧倒。帝京大は対抗戦と全国大学選手権3連覇中で、今季の対抗戦4試合を含めた連勝が「34」でストップした。早大の大田尾竜彦監督(42)は「対抗戦の1試合というわけではなく、我々が何としても超えないといけない帝京大学さんが相手。集中していた。今週1週間でうまくいかないこと、不安になったこともあるけれど、それを乗り越えて、自分たちのやることに集中して試合をやってくれた。そこが非常に収穫点」と喜んだ。 何度も秩父宮がどよめいた。前半キックオフで帝京大がノックオンし、早大は相手陣で優位に進める展開を続けた。前半12分、連続攻撃からSO服部亮太(1年=佐賀工)が右大外にパスし、WTB田中健想(1年=桐蔭学園)が先制トライ。同19分にはFWがスクラムを押すと、日本代表の主力に定着したFB矢崎由高(2年=桐蔭学園)のパスを受けた田中健が2トライ目を挙げた。同21分にはハットトリックを達成。19-0から帝京大フランカー青木恵斗主将(4年=桐蔭学園)の連続トライで19-10と迫られたが、同40分にSO服部のトライで26-10と引き離した。 後半に入っても、1年生コンビは止まらない。6分に田中健が4トライ目。36-10の27分には連続攻撃をSO服部のトライで締めくくり、43-10と勝利を決定付けた。同40分には田中健が右サイドを独走し、自身5トライ目。王者を崩した。フッカー佐藤健次主将(4年=桐蔭学園)は「一気に僕たちが伸びられる1つの試合。それはすごく良かったけれど、夏は(帝京大戦勝利の)1週間後に天理大学さんに負けた。慢心できない。1から自分たちがやることを徹底しないと(次戦は)勝てない。今週1週間の準備を頑張りたいと思います」と意気込んだ。 早大は次戦、10日に埼玉・熊谷ラグビー場で筑波大と対戦。4勝1敗となった帝京大は17日、開幕5連勝中の明治大と秩父宮で対戦する。【松本航】