痴漢された母に息子「物好きもいるんだな~」 あること機に考えを一転「今まで、女は自衛しろって思っていたが…」
母が痴漢にあったときの失言を後悔
心が変わっていく過程で、かつて痴漢にあった母に向けた心ない言葉にも悔恨の念が生まれました。 「当時はバカだったから、母に対して、物好きもいるんだな~wとかまだまだいけてるってことじゃんwとか言ってしまいました。そのことを謝りに行ったら泣いていて…。その日もその日以降も思い出しては泣いてたらしくて、俺は何をやっていたんだろう、と思いました」 母からは辛い人の気持ちがわかる大人になってくれて嬉しいと言われたそうですが、「俺も第二の加害者だったのに、なんで被害者の方が優しくならなきゃいけないんだろってもっと情けない気持ちになりました」。 これらのことをSNSで投稿したのは、「痴漢に対しての考えが甘く、無意識に他人を傷つける、かつての自分のような人が減って欲しいと思ったから。また、過ちを犯してしまった人達も心を入れ替えて欲しい、できれば謝罪する勇気を持って欲しいという気持ちもあったから」でした。 また、痴漢被害を打ち明ける人に対し寄り添うふりをする人もいます。「“あなたの顔が痴漢の好みだったのでは”“どんな服を着ていたの?”“胸が大きく見えたんじゃない”“どんなことをされたの”などとセクハラ発言をする人たちもいるようなので、そういう言動は慎んで欲しい。それは二次被害です」と注意を促します。
冤罪が怖いなら、男も自衛を
しかし、投稿後は思わぬ事態に見舞われます。「痴漢の怖さをわかってくれてありがとう」「思いやれる気持ちが素敵」などの声が寄せられた一方で、「媚びんな」「男のフリして呟くの楽しいか」など批判的なリプライが届いたのです。 「自分を変えようと思ったところで止まるべきだった。他人まで変えようとするのは無理だ。日本語もまともに通じない人がいるって初めて知ったよ… 俺達は間違っても加害者になってしまわないようにしよう!って言っただけで死ねとか殺すとかまで言われる事態になるとは」と戸惑いを隠せませんでした。 この状況について、ぽよっちさんは「実際に性被害に遭った女性と、よく知らずに冤罪を過剰に恐れる男性の意識の差を痛切に感じました。冤罪を恐れて攻撃的なメッセージを送ってくる方達も実際に冤罪被害に遭ったという訳でもないらしくて。不思議でした」と振り返ります。 ぽよっちさん自身、痴漢冤罪は怖いと思っていたこと、夜道を歩いている際に女性に振り返られるとムカついていた過去を振り返り、「絶対痴漢される方が怖い。過去の自分が恥ずかしい」と猛省。 また、一部の性犯罪者のせいで男全部がおかしいみたいに言われてムカつく気持ちもわかると理解を示しつつ、女性に怒るのではなく、「性犯罪する男に向けよう」と訴えます。少しだけ疑われる男性、実際に性被害をこうむる女性、どちらの方が辛いのかと問いかけ、冤罪が怖いなら男も自衛する必要があると提案。 「むやみに他人に近寄り過ぎない」「夜道では離れて歩く」「電車では両手吊革」「カメラを向けているように見えない工夫」「恋人以外とはスキンシップしない」「不審がられるような見た目や挙動を改善する」を具体例として挙げ、女性が泣き寝入りしている実情などをあげて「被害の方が多いんだから、男も少しは気にして生きていこうぜ。こっちには1%も非が無い!って胸張って言える人生にしようよ」と呼びかけます。