大阪・関西万博の夜の水上ショー「アオと夜の虹のパレード」の全貌が明らかに!物語へと誘う役に夏木マリを起用
2025年4月13日(日)より開催される「大阪・関西万博」。会期中の夜は、サントリーホールディングス株式会社とダイキン工業株式会社の共同出展となる万博史上最大級の水上ショー「アオと夜の虹のパレード」を実施する。 【写真】主人公の“アオ”。若手俳優の毛利花さんが声優を務める そして2024年12月24日、水上ショーの詳細が明らかとなる記者発表会が行われた。 発表会当日は、「アオと夜の虹のパレード」のキャラクターデザイン、声優キャスト、テーマソングを公開。その様子をレポートする。 ■“アオ”と“ドードー”の出会いから始まる壮大な水上スペクタクルショー 水、空気、光、炎、映像、そして音楽を駆使して、生命の物語を壮大なスケールで描く水上スペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」。主な登場人物は、主人公の“アオ”、水と空気の精霊“ドードー”、そして“アオのおばあちゃん”だ。 「月夜の虹がかかるとき、生きものたちによる祝祭が開かれる」という言い伝えが残る島が舞台の物語で、“アオ”と“ドードー”の出会いから、楽しく華やかな生きものたちの祝祭が繰り広げられる。 今回“アオ”の声優を務めるのは、卓越した歌唱力と表現力、そして透明感ある歌声が魅力の若手俳優・毛利花さん。「“アオ”の元気で好奇心旺盛なところが10歳のころの私にそっくりだったので、そのころを思い出しながら演じました。水や空気、地球にもう一度目を向けるきっかけができれば、私たちの未来はよりよいものになると思います」とコメントした。 なお、“アオ”の性別は定めておらず、「(性別を)どういうふうに判断するか、見た方に委ねています」と、ダイキンの松本親明大阪・関西万博担当部長が付け加えた。 “ドードー”はタレントの友近さんが演じ、関西弁の軽快なトークで、物語にユーモアと親しみを与える。友近さんは、「かわいらしくておもしろくて、でもおせっかいで憎めない生きものをイメージして臨みました。このショーを通じて、お子さんだけでなく大人たちにも感動していただき、あたたかい気持ちになってもらえたらと思います。大阪・関西万博にこのような形で携わることができて光栄です」と語った。 そして、“アオ”に言い伝えを教える“おばあちゃん”役には、夏木マリさんを起用。観客を物語に引き込む、重要なキャラクターだ。夏木さんは「人生の先輩として孫に人生の楽しさ、そして未来を伝えていくんだ、という力を込めて臨みました。1970年の大阪万博から50年強、日本の力をまた未来につなげていくときが来ましたね。ぜひ会場にお越しいただき、未来社会の実験場を楽しみましょう」とアピールした。 「アオと夜の虹のパレード」のテーマソングは、水上ショーの音楽を手掛ける、作編曲家で音楽プロデューサーの菅野よう子さんが作曲・プロデュースした「にじまつり」。舞台となる島に伝わる伝承歌として、民謡、島唄、わらべ唄といった伝統的な音楽をイメージしたそうだ。 ミュージックビデオのイラストは、映像作家の加藤隆さんが担当。物語の“エピソードゼロ”として、“アオ”が生まれるずっと前の島に起きた夜の虹にまつわる逸話を描き、伝承歌と物語を結びつける役目を担っている。 ■最新技術を駆使した昼の水上ショーで何度も感動できる一日に 今回の水上ショーは、夜だけなく昼も楽しめるのがうれしいポイント。菅野よう子さん作曲の音楽に合わせて噴水が躍動する水上ショー「水と空気のシンフォニー」や、観客が広大に張り巡らされた噴水装置を操る参加型の「水と空気のマジカルダンス」、そしてAR(拡張現実)技術を用いて、万博会場内のさまざまな場所で生きものたちがパレードする様子が見れるデジタルコンテンツ「水と空気のARパレード」がラインナップする。 この3つのプログラムについて、サントリーホールディングスの前波美由紀大阪・関西万博推進室長は、「来場されたお客様に一日を通して、水と空気が育みつないできた生きものたちの祝祭を、見て、感じて、体験していただけるエンターテインメントです」と解説。 「水と空気のシンフォニー」は、ウォータープラザで実施される約5分間の昼の水上ショー。夜のショーで使用する菅野よう子さん作曲の楽曲をピアノアレンジし、その旋律に合わせて噴水が躍動する。水中に張り巡らされた約300基の噴水で、ショーのテーマである“水と空気”を表現したのだとか。 <実施日時:会期中毎日11時~16時の毎時0分~約5分間 / 場所:ウォータープラザ / 観覧形式:自由観覧(無料・予約不要)> 「水と空気のマジカルダンス」は、人の身振り手振りに合わせて水が吹き上がり、約300基の噴水を操る壮大な体験ができる観客参加型イベント。「水と空気のシンフォニー」終了後に進行役スタッフが「ウォータープラザ」に現れ、スタッフに指名された人が参加できる。リードに合わせて自由に動けるので、まるで魔法使いになったような気分が味わえる。 <実施日時:不定期に実施。「水と空気のシンフォニー」終了後約20分間※当日予告なく実施 / 場所:ウォータープラザ / 観覧形式:自由観覧(無料・予約不要)> 「水と空気のARパレード」は、万博会場内でスマートフォンをかざすと、AR技術により空中をパレードする生きものたちが画面上に出現。生きものたちは会場内のさまざまな場所から「ウォータープラザ」に向けてパレードし、人々を祝祭へと誘うという仕組みだ。会場内の自動販売機など随所に設置された二次元コードをスマートフォンやタブレットで読み込むことで、特別なアプリを入手せずに誰でも気軽に体験可能。 水上ショーの会場となる「ウォータープラザ」は、2025年2月末に海水を入水予定。3月より動作確認が行われる。期待が高まる大阪・関西万博の中でも、目玉となるイベントになりそうだ。 取材・文=三浦あやか 写真=福羅広幸
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