やりすぎないと豊かになる!仕事を「半分、減らす」3つのヒント
仕事を「半分、減らす」ための3つの心がけ
本書には「物」「食事」「消費」「情報」「仕事」の半分を減らすアイデアが解説されています。ここでは「仕事」の章からいくつか紹介してみましょう。 仕事を「半分、減らす」と言われてもピンと来ませんね。チームに迷惑をかけ、自分の評価は下がり、収入だって半分になりかねません。 しかし、川野さんは「仕事を減らすと生産性が上がる」とつづっています。必要となるのは「仕事のやり方」「仕事の進め方」を徹底的に変えること。半分、減らす前にまず以下のような仕事の減らし方について考えてみてください。 ・優先順位のつけ方を抜本的に見直す ・仕事の一部をほかの人にまかせる ・仕事の一部を外部にアウトソーシングする ・必須ではない打ち合わせや会議を簡略化する (『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』223ページ) 次に参考にしたいのが、以下のような考え方です。 1. マルチタスクをシングル化する 仕事を「半分、減らす」ためには、仕事の量だけでなく、ひとつひとつの仕事の生産性を上げることも重要。そこで意識したいのが「いま・ここ」に集中すること。 いくつ仕事を抱えていようとも、意識のうえではマルチタスクではなくシングルタスク──川野さんはそんな感覚で仕事をすすめているそうです。 また、「この仕事を終えたら、次はこの仕事」とギアチェンジするように集中の対象を切り替えることも、川野さんはすすめています。 2. やらされ感から脱却しよう 「やりたくない」「大変そう」と思いながら仕事に取り組むと、半分どころか倍の労力と時間をかけたような気になります。そこで意識したいのが「なんでもおもしろくやろう」という精神。 面倒で大変な仕事にも、まずは「本気でやる」と腹をくくり、「喜んで!」と受け入れてみること。そうすれば気持ちはかなり前向きになると川野さんも説いています。 気持ちだけでなく、どうすればおもしろく取り組めるかを考え、オリジナルのアイデアやちょっとしたゲーム感覚を加えるなどの工夫もおすすめだそうです。 3. 仕事にきちんと「句読点」を打つ 出社と在宅勤務のハイブリッドワークがすっかり板についたビジネスパーソンでも、「リモートワークはついだらだらと仕事をしてしまう」という人は多いでしょう。 また、本来「休める場所」だったはずの家庭が「仕事をする場所」になっている、つまり「家庭の職場化」という環境にも、川野さんは警鐘を鳴らしています。 仕事を終えて帰宅したら、お風呂に入る、夕飯を食べる、晩酌をする、テレビを見る、音楽を聴くなど、のんびりと過ごして床に入る、というルーティンだったのに、テレワークが入ったことで心の切り替えがうまくできなくなってしまったのです。 (『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』249ページ) 仕事がまだ残っていたとしても、いったん句読点を打つこと。本書のタイトル『半分、減らす』の「、」にも、そんな意味が込められているそうです。 精神科医の川野さんのもとを訪れる患者さんのなかには、仕事に疲れ果てたビジネスパーソンも少なくないそうです。そんな悩みを抱える人に、川野さんがかけるという言葉を最後に紹介しておきましょう。 「まず、仕事の量を少しだけ、1割でもいいから減らしてみましょう。さらに少しずつ減らしていって、最終的には半分くらいにできるといいですね」 >>Kindle unlimited、99円で2カ月読み放題キャンペーン中! Source: 三笠書房
ライフハッカー・ジャパン編集部