プレゼンで常勝する人は「結論の書き方」がうまい…説明下手でも資料で賛同を得られる"魔法のフレーズ"
■まずは「問い」を理解し、「意見と根拠」を考える ---------- 〈問題〉 「コミュニケーション」において最も重要なことは何か。あなたの意見を述べよ。(オリジナル問題) ---------- 【ステップ1】「設問要求」をとらえよう 繰り返しますが、「小論文」とは、問題に対して「意見」を述べる文章ですね。ですから、まず初めに取り組むべきことは「『設問要求』をとらえる」ことです。 今回の設問は、「コミュニケーション」において最も重要なことを尋ねています。答案には、この設問に対する解答を書きましょう。 【ステップ2】「意見」と「根拠」を考えよう 次に、「意見」と「根拠」を考えましょう。この場合に、「どの意見により高い点数がつくか」を考える人がいるかもしれませんが、「意見」自体には点数はつきません。あくまでどれだけ納得できる「根拠」に基づく「意見」なのかが重要です。 たとえば、「コミュニケーションにおいて最も重要なことは、相手の意見を聴いたうえで意見を述べることだ」という「意見」だけでは点数はつきません。そこに「なぜなら、コミュニケーションとは双方向のものであるからだ」という「根拠」がセットになってはじめて点数がつくのです。 ですから、「意見」だけを考えるのではなく、納得できる「根拠」を思いつくかどうかまで考える必要があります。 ■簡単な小論文の答案例 【ステップ3】実際に小論文の答案を書いてみよう それでは、ここからは実際に小論文の答案を書いていきましょう。それぞれの文には役割(機能)がありますが、今回は「意見」と「根拠」に注目してください。 ---------- 〈答案例〉 a:コミュニケーションにおいて最も重要なことは、相手の意見を聴いたうえで意見を述べることだ。 b:なぜなら、コミュニケーションとは双方向のものであるからだ。 c:相手を無視して自分の意見ばかりを話すことは、コミュニケーションとは言えない。また、相手の意見を聴くばかりで意見を述べないことも、コミュニケーションとは言えない。 d:自分の意見を述べるとともに相手の意見も聴くというやり取りこそがコミュニケーションである。 ---------- この答案例は、それぞれ下記に挙げたa~dの要素から構成されています。 ---------- a 意見:読み手に対して伝えたい自分の考え(主張) b 意見に対する根拠:主張を述べる理由・裏づけ (※aとbは、原則としてセットで用いられる) c 根拠のくわしい説明:bの内容の具体化 d まとめ:a~cまでの結論 ---------- 今回は、「意見」と「根拠」がセットになって「小論文」ができているということがわかってもらえればOKです。